全日本写真連盟

▶第83回 国際写真サロン 国内部門 受賞作発表

第83回国際写真サロン(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟 、賞品協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社)の審査があり、審査委員特別賞(海外、国内各3点)を含む海外作品55点、国内作品46点、計101点の入賞が決まりました。サロンは1927(昭和2)年、海外15カ国からの出品によって始まりました。海外からは専用ウェブサイトで応募を受け付け、インドの1,086点を最多に72カ国・地域から5,015点が集まりました。国内からは4,210点の応募があり、応募総数は9,225点にのぼりました。

【審査委員】 ※肩書は審査当時
安珠 (写真家)
榎並悦子 (写真家)
佐藤時啓 (東京芸術大学美術学部教授、写真家)
白鳥真太郎 (日本広告写真家協会会長、写真家)
伊藤 滋   (全日本写真連盟中部本部委員長)
松井 寛   (全日本写真連盟西部本部委員長)
加藤丈朗  (朝日新聞東京本社映像報道部長)
中田 徹   (朝日新聞大阪本社映像報道部長)

【総評】
 海外部門は、戦争やクーデター、パンデミックなど、いまだに終息が見えない困難な状況下にある国々から多くの作品が届いた。人間はどこにいようと懸命に表現しながら生きている。芸術に国境はないことを改めて実感した。時代や思いを反映した作品は訴えかける力が強い。全般的にレタッチの技術が上手だが、彩度を上げすぎた作品も相変わらず多いので内容を吟味して審査した。

 国内部門は、コロナ禍も3年、まだ思うように撮影が出来ず過去のストック写真を使った作品も目立った。一方で30歳以下は今を表現しようと挑戦を続けており、作品に新鮮さがある。上位は個性的な撮影方法や画像処理技術の向上が見られ、完成度が高かった。依然、祭りや舞妓といった定番の被写体が散見される。題材選びは非常に難しいが次回はもっと独創的な作品を期待している。

審査委員特別賞=SPECIAL PRIZE
入選=HONORABLE MENTION
U30最優秀賞=U30 FIRST PRIZE

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 審査委員特別賞「浜の朝」 野瀬 みつ子(三重県)

SPECIAL PRIZE 「 Morning on the beach 」 Mitsuko Nose  (MIE)  画面中央いっぱいに人物が写った構図が目を引く。全体的に粒子が粗く、コントラストを上げた処理でインパクトが強い。何より微妙な角度の目線と表情が印象的だ。体の曲がり、大きな履物など、特徴的な被写体が醸し出す雰囲気に思わず引き込まれる。
A figure filling the center of the image creates an eye-catching composition. The grainy and high-contrast overall finishing gives the image a strong impact. Above all, the subtly angled gazes and facial expressions are impressive. The bending body, large footwear, and other distinctive features of the subject create an atmosphere that attracts the viewer's attention.

 審査委員特別賞「キャッ!!」 井上 眞由美(福岡県)

SPECIAL PRIZE 「 Yikes !! 」 Mayumi Inoue  (FUKUOKA)  壁に描かれた男の子の表情がリアルで一瞬ドキッとさせられる。予想外の出来事だったのだろうか、長靴を履いた少女が驚いた瞬間の表情とアクションをうまく捉えた。技巧に走らず自然に撮った様子と作品の色調も好感が持てる。
The boy's expression drawn on the wall is so realistic and made me momentarily thrilled. The girl in the boots' startled expression and action, which may have been unexpected, are well captured. The naturalistic tone of the image and the naturalistic shooting style without any technicalities are also very favorable.

 審査委員特別賞「マンボウ」 亀田 穂(千葉県)

SPECIAL PRIZE 「 Sunfish 」 Minoru Kameda  (CHIBA)  謎めいた光の正体は花火だという。魚に見立てるというアイデアは意外性があり非常に面白い。目の部分は昆虫の目を合成したそうだが、花火との関係も自然でマッチしている。赤と青の色彩の対比、海のように見える空、いずれも目の付けどころが秀逸だ。
The mysterious light is said to be fireworks. Making it look like a fish is an unexpected and very interesting idea. The author said that the eyes are a composite of insects' eyes. The relationship with the fireworks is natural and well coordinated. The contrast between the red and blue colors, the sky looking like the ocean, all are excellent points of view.

 U30最優秀賞「空へ」 郭 棟(福岡県)

U30 FIRST PRIZE 「Into the sky」 Guo Dong (FUKUOKA)  一発の花火が直線になって空に伸びる画面構成が強く印象的だ。薄暗いブルーな世界観だが、空へというタイトルと花火の光線が希望をもたらす。作品は撮影者自身の内面を投影しているかのようだ。人物の表情にぼかしや揺らぎがあることも奏功している。
The picture's composition is solid and impressive, with a single firework stretching into the sky in a straight line. Although the world is dim and blue, the title "Into the Sky" and the fireworks' rays bring hope. The work seems to project the photographer's inner self. Blurring and shimmering effects on the faces of the people are effective too.

 入選

「お祝い」 佐藤 安津子(青森県)
Celebration

「稲妻3回」 田丸 ハルヒコ(茨城県)
Three lightning bolts

「暗紛」 中津原 浩(栃木県)
Hidden in the dark

「今日の走り良かったよ」 高塩 定男(栃木県)
Nice run today

「退屈な夜」 国広 妙子(千葉県)
Boring night

「ドヤ顔」 渡辺 直樹(東京都)
Smug face

「企み」 皆川 幸恵(神奈川県)
The plot

「天からの祝福」 鳥山 妙子(神奈川県)
Blessings from Heaven

「Alone」 高柳 光希(神奈川県)

「いい湯だな!」 野田 光治(神奈川県)
Damn nice spa!

「再生」 荻久保 次郎(神奈川県)
Rebirth

「雪稜を行く」 山内 和子(福井県)
Going along a snow ridge

「楽しき日」 北村 民治(長野県)
Happy day

「櫓を漕ぐ」 伴野 雄三(静岡県)
Rowing oars

「こわーい!」 倉知 恵子(愛知県)
Scary!

「窓」 平野 成明(愛知県)
Window

「彼岸の頃」 河合 利弘(愛知県)
Ohigan days

「一陣の風」 伊藤 久幸(愛知県)
A gust of wind

「お盆の頃」 外勢 肇(愛知県)
Bon Festival time

「浮遊」 纐纈 明美(愛知県)
Floating around

「チームワーク」 加藤 清史(三重県)
Teamwork

「地方巡業」 牛場 寿子(三重県)
Regional tour

「水面」 小宮 千原(三重県)
Water surface

「祝福」 日永 潤作(京都府)
Blessing

「老女」 山口 順三(大阪府)
Elderly lady

「大人の夏休み」 井上 美穂(大阪府)
Summer Vacation for Adults

「トライ」 藤井 鎮雄(奈良県)
Try

「帰路」 榎本 隆志(和歌山県)
The way back

「静物」 竹田 理絵(和歌山県)
Still life

「胎内記憶」 中道 ちあき(和歌山県)
Fetal memory

「スマイル」 一瓢(和歌山県)
Smile

「押し上げられる」 黒住 洋子(岡山県)
Lifted up

「吹雪の夕」 朝枝 加津子(広島県)
Evening in the Blizzard

「怖いよ」 大野 義人(山口県)
I'm scared

「僕らの時間」 米子 久美子(福岡県)
Our time

「夏色」 角 和典(福岡県)
Color of the summer

「未来への光跡」 安岡 義之(福岡県)
A trail of light into the future

「大きいね!」 森田 昭代(福岡県)
So big!

「視線」 春野 優子(熊本県)
A gaze

「ワイルドだなあ!」 瑞穂 その(熊本県)
That's wild!

「暮色」 芦刈 博美(大分県)
Dusk shadow

「孤城落日」 山根 博義(大分県)
Sunset in a lonely town

全日本写真連盟からのお知らせ

総本部
24/1/24 第84回国際写真サロンについてのお知らせ
総本部
19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック発行
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
EPSON

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2022/08/01
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