全日本写真連盟

第82回 国際写真サロン 国内部門 受賞作発表

 第82回国際写真サロン(朝日新聞社、全日本写真連盟主催)の審査があり、審査委員特別賞(海外、国内各3点)を含む海外作品55点、国内作品45点、U30部門11点の計111点の入賞が決まりました。サロンは1927(昭和2)年、海外15カ国から出品されて始まりました。52カ国・地域から5,659点、国内からは3,617点、U30部門(国内の30歳以下を対象にしたウェブ応募部門)には128点の応募があり、総計9,404点にのぼりました。

【審査委員】 ※肩書は審査当時
審査委員長 田沼武能 (写真家、全日本写真連盟会長)
安珠 (写真家)
榎並悦子 (写真家)
佐藤時啓 (写真家、東京芸術大学美術学部教授)
白鳥真太郎 (写真家、日本広告写真家協会会長)
江連康晴  (全日本写真連盟関東本部委員長)
伊藤 滋   (全日本写真連盟中部本部委員長)
加藤丈朗  (朝日新聞東京本社映像報道部長)
中田 徹   (朝日新聞大阪本社映像報道部長)

【総評】
 国内部門は、画像処理や加工技術はやや向上しているが、技巧的に少し物足りない作品も見受けられた。最近撮影した写真が少なく、過去のストックを見直して加工し作り上げた作品が多い印象だ。一方、上位にはストレートな表現で写真本来の力強さがある作品が残った。コロナ禍であっても、身近な被写体や日常生活を独自の視点で切り取って個性ある写真表現を目指そう。

 海外部門は、コロナ禍で各地の人々が同様に困難な経験をしながら、作品づくりに励む様子が伝わってきた。全体的に画像処理や色補正の技術が高く、自らの考えや意思を表現しようとする独創的な作品が集まった。撮影内容は固定化されることなく毎年変化しており、各国の特徴ある写真が生まれている。被写体を見いだし、感性で撮った熱い思いが込められた作品が上位に入った。

 U30部門は、伝統や型に縛られない若々しい試みや表現が写真を面白くしている。撮った時の新鮮な感動やストレートな印象は重要だ。感性で撮った写真は奥行きが感じられ、見る側が思いを巡らすことができる。実験しながら表現を考えよう。

第82回 国際写真サロン巡回展のご案内

 審査委員特別賞「ホールドアップ」 米子 浩幸(福岡県)

“Hold Up“ Hiroyuki Yonago
壁の雰囲気がリアリティーをもたらしている。猿を擬人化したような表現に一瞬怖さや不気味さが漂うが、同時に未来もほうふつとさせる一枚だ。猿の表情と人間のようなポーズは心に残る。モノクロ表現によってシャープで迫力がある画面構成が目をひく。
The wall’s aura adds a sense of reality to the image. The monkey almost seems anthropomorphic, briefly giving the photo a chilling, eerie quality while being evocative of the future. The expression on the creature’s face and its humanlike pose are very haunting. The use of monochrome adds a sharpness and intensity to the composition, with striking results.

 審査委員特別賞「斜陽」 竹内 靜惠(三重県)

“Light of the Setting Sun“ Shizue Takeuchi
日差しと影のコントラストや色彩の構成が大胆な作品。子どもの顔が見えないことで、スナップとはひと味違う絵画的な要素が加わった。静かな風景の中に人物の動きを見せる構図も良い。
The photo is bold in its contrast between sunlight and shadow and in the composition of its colors. Because the children’s faces aren’t visible, it has a painting-like quality that distinguishes it from snapshots. We also liked the composition of moving human figures surrounded by a still environment.

 審査委員特別賞「輝く朝」 栁澤 勝彦(長野県)

“Shining Morning“ Katsuhiko Yanagisawa
雲と草のドラマがぶつかり合い生まれた作品。静寂な風景の中に、自然の強さが表現されている。作品を眺めていると風を感じるような、雲が移り変わっていくような臨場感がある。
The photo presents a dramatic clash between the clouds and the grass, and the silence of the scenery is evocative of nature’s force. The image is filled with a sense of reality, and from looking at it, you can almost feel the wind and the changing of the clouds.

 入選

「絶対服従」 菅原 章次(岩手県)
“Absolute Obedience“ Shoji Sugawara

「光る馬」 戸塚 喜八(山形県)
“Shining Horse“ Kihachi Totsuka

「うっそー!」 高木 サダ子(福島県)
“I Can't Believe This!“ Sadako Takagi

「ヤギと暮らす」 中村 邦夫(福島県)
“Living With a Goat“ Kunio Nakamura

「お披露目の日」 大岡 博美(栃木県)
“A Day to Show Off“ Hiromi Ohoka

「異次元の街」 斉藤 道宏(千葉県)
“City in an Alternate Dimension“ Michihiro Saito

「イルミネーター」 横山 美智男(神奈川県)
“Illuminator“ Michio Yokoyama

「名画競演」 小川 賢(神奈川県)
“Classic Paintings Performing Together“ Masaru Ogawa

「ゆらぎ」 皆川 幸恵(神奈川県)
“Flickering“ Sachie Minagawa

「夕涼み」 関口 幸雄(神奈川県)
“The Cool of the Early Evening Air“ Yukio Sekiguchi

「旋律」 飯塚 勝雄(神奈川県)
“Melody“ Katsuo Iizuka

「ここで待ってます」 榎原 等(神奈川県)
“I'm Waiting Here“ Hitoshi Ehara

「孤独な夜」 三上 和義(神奈川県)
“Lonely Night“ Kazuyoshi Mikami

「二人の間に」 岡村 國次(新潟県)
“Between the Two of Them“ Kuniji Okamura

「冬来る」 島邑 博(福井県)
“The Coming of Winter“ Hiroshi Shimamura

「ちょっと失敬」 阪口 誠紀(静岡県)
“Please Don't Mind Me“ Masanori Sakaguchi

「やがて春がくる」 加藤 利光(静岡県)
“Spring Will Eventually Arrive“ Toshimitsu Kato

「イザ出陣」 伊藤 久幸(愛知県)
“Off to Battle We Go“ Hisayuki Ito

「ボス」 小森 篤子(愛知県)
“Boss“ Atsuko Komori

「バレリーナ」 纐纈 明美(愛知県)
“Ballerina“ Akemi Kohketsu

「巡業場所」 外勢 肇(愛知県)
“Scene from an Exhibition Tour“ Hajime Tose

「タイムラグミラー」 内山 光一郎(三重県)
“Time Lag Mirror“ Koichiro Uchiyama

「群像」 水谷 寛(三重県)
“Group Image“ Hiroshi Mizutani

「再会」 加藤 清史(三重県)
“Reunion“ Kiyoshi Kato

「ファミリー」 松永 泰弘(滋賀県)
“Family“ Yasuhiro Matsunaga

「ナイス キャッチ」 小澤 由利子(京都府)
“Nice Catch“ Yuriko Ozawa

「猫屋敷」 山本 公一(大阪府)
“House of Felines“ Koichi Yamamoto

「蔵の中の美容室」 外口 透(奈良県)
“Hair Salon Inside a Storehouse“ Toru Sotoguchi

「12 inch Road」 竹田 理絵(和歌山県)
Rie Takeda

「名残り食堂」 上村 裕子(岡山県)
“A Diner That Evokes the Past“ Hiroko Kamimura

「暴れ馬」 星原 昭一(山口県)
“Raging Horse“ Shoichi Hoshihara

「夕陽に向かって」 財満 眞千子(山口県)
“Into the Sunset“ Machiko Zaima

「シルエット」 谷野 隆(山口県)
“Silhouette“ Takashi Tanino

「熟練技」 窪田 保孝(愛媛県)
“Masterful Feat“ Yasutaka Kubota

「わー、可愛い~!」 神田 洋子(福岡県)
“So Adorable!“ Yoko Kanda

「愛嬌」 井上 眞由美(福岡県)
“Lovable“ Mayumi Inoue

「視線」 下迫田 芙美子(福岡県)
“Glare“ Fumiko Shimosakoda

「ごめんなさい」 仁田原 加代子(福岡県)
“I'm Sorry“ Kayoko Nitahara

「ハッピータイム」 水島 智子(福岡県)
“Happy Time“ Chieko Mizushima

「陸魚」 渕上 忠臣(福岡県)
“Fish on Land“ Tadaomi Fuchigami

「大きくなったよ!」 森田 昭代(福岡県)
“I've Grown!“ Akiyo Morita

「初節句の祝」 増田 俊次(福岡県)
“Celebration of the First Sekku“ Shunji Masuda

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック発行
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18/10/29 デジタルカメラ実践講座増補版 発売中
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2013/05/02
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