全日本写真連盟

第14回甲信越写真サロン結果発表

第14回甲信越写真サロンの審査が、中谷吉隆さん(写真家、全日本写真連盟関東本部委員)によって行われ、以下のように上位入賞作が決まりました。

中谷吉隆さんによる総評 
甲信越3県に被写体を求め、風土、祭事、風俗、風習、暮らし、動物などを狙ったバラエティーに富んだ作品が多く見応えがあった。一瞬を切り取る写真の機能、特性が存分に生かされた作品が目を引いたが、既に見たことのある類想、類型にとどまっている作品も多かったのは残念だった。

 朝日大賞「日本海颪」 中村重敏(長岡市)

まさに厳寒期の北颪である。府瞰した出雲崎町の小さな漁港は日本の原風景を思わせ、風土感が表出されたのは、適格な撮影の時間とストロボ効果である。モノクロでダイナミックに描かれた。

 朝日新聞社賞「彼岸参り」 小坂幸平(十日町市)

名だたる豪雪地での光景が胸に迫ってくる。雪に埋もれた墓を掘り起し、祖先を敬い参拝することが、いつまで続けられるのか。埋もれたままの背後の墓が物語っているようで、切ない思いだ。

 全日本写真連盟賞「下校 」 吉田行男 (長野市 )

桃が咲き、菜の花が咲き乱れ、画面全体に春を感じさる。そして春風を受けて愛用の自転車の女学生。健康さがあふれ好感のもてるスナップである。健やかに育って欲しいと春を謳い上げた。

 アサヒカメラ賞「慈しみ」 藤澤平治(佐久市)

徐々に色を変えていく葉の色調が上手く取り入れられた画面が美しい。愛児を抱いた若い母親の穏やかな笑顔もよく捉えられている。自然と我が子を慈しんでいる情感が静かに伝わって来る。

 優秀賞

「対話」 上田真由美(長野市)
練習の成果が実って、ようやく逆上がりができるようになった。愛犬は日々その練習に付き合い、見守っていたに違いない。自慢する子と犬の対話が聞こえてきそうで楽しいばかりである。

「盛夏薫風」 野島俊介(三条市)
風が走っている。しかも清々しい風を感じるのは、大きくなびいている青草だからだ。自然の織りなす情景を的確に捕まえ、背景の山並みと空を飛ぶ雲をいれた雄大な構図が決まっている。

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2022/08/01
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