全日本写真連盟

▶全日本写真展2022結果発表(高校生の部)

【審查委員】
浅田政志  (写真家)
大西みつぐ (写真家)
清水哲朗  (写真家)
若子 jet   (写真家)
椙野充義  (高等学校文化連盟全国写真専門部 事務局長)
伊藤 滋   (全日本写真連盟 中部本部委員長)
山中 健次 (全日本写真連盟 関西本部委員長)
加藤丈朗  (朝日新聞東京本社 映像報道部長)
中田 徹  (朝日新聞大阪本社 映像報道部長)
※敬称略、肩書は審査当時

 「全日本写真展2022」(全日本写真連盟、朝日新聞社主催、全国高等学校文化連盟後援)の審査が朝日新聞東京本社であった。「 身のまわりのくらしや風俗から経済・政治まで、独自の視点で 『いま』 を切りとる 」がテーマ。応募作品5,909点から、入賞作品106点(一般の部62点、高校生の部44点)が選ばれた。

【総評】
 今回上位作品に家族の写真が複数残ったことが特徴的だった。家庭内で観察力を働かせると、何げない驚きや面白さがたくさんある。長引くコロナ禍を過ごす中で、家族との時間や関係を再考し、この時代をどう乗り越えていこうかという撮影者の気概が伝わってきた。また、一人一人が生活する地域の特色を捉えて、作品を撮っていることも印象深かった。そしてテーマの設定や色彩の調整がしっかりした作品はおのずと審査員の目に留まった。
 コロナ禍も3年目となり、少しずつ外出しながら撮影ができる状況が生まれている。制限があっても自分なりの撮影スタイルを継続的に追求しよう。多くの作品から日常風景にレンズを向けて、シーンを切り取ることが写真の原点で大切なのだと改めて気づかされた。全体的に組み写真の作品が多く、単写真で上位に食い込む作品が少なかった。組み写真にするか、単写真にするかについての構成は、応募前に丁寧に振り返って熟考してほしい。
 高校生は写真を通して友達との関わりを見つめたり、自由に画面を作り込んだり、バリエーションが豊富だ。しかし、コロナ禍による行動範囲の自粛や抑制的な雰囲気も感じられた。今回は、一般と同様に地域や家庭を写した写真が多く届き、友達や学校以外の社会や環境にも高校生らしい視点を向けた様子が垣間見えた。
 
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▶金賞・銀賞講評動画

 金賞「いつもそばに。」 山下夢生(八代白百合学園高等学校 /熊本)

技巧に走ることなく、被写体との豊かな時間をカメラと共に過ごしている撮影者の姿が見えてきた。撮る側、撮られる側の関係性がとても良く、おばあちゃんと犬の姿は、自然体で心穏やかに見ることができる。何度も通い、時間をかけて撮影した様々な瞬間の中から丁寧に選んだ4枚なのだろう。

 銀賞「夢幻泡影」 成川彩翔(宮城県白石工業高等学校 )

照明を当てて被写体を浮かび上がらせ、モノクロに仕上げた作品はドラマチックだ。被写体となった生き物の選択は個性的。構図の中央から外れた位置にいる昆虫には、不安定さを表現しているのだろうか。仕上げ、撮影ポジションが優れており、高校生の写真として異色の視点と構成力が際立った。

 銀賞「別れの詞」 伊藤伸晃(豊川高等学校 /愛知)

作品右側のマイクの前に立つ人物の影は絵に描いたような形姿で、マスクをした生徒の横顔に当たるスポットライトも入り込む角度が絶妙で美しい。撮影者の撮影現場での動き、光への反応はプロ並みで、この完成された構図を捉える感性が素晴らしい。

 銀賞「二人の暮らし方」 安里すずら(沖縄県立浦添工業高等学校 )

祖父母という身内だから撮ることができる距離感を上手に生かした。全てを撮らせてくれる家族の温かさもにじみ出ている。光が当たる場所と影になる場所をしっかりと読み取り、よく観察して撮っている。冷蔵庫の扉を挟んで背中合わせの何げない二人のシーンにシャッターを切るセンスを感じる。

 銅賞

「Make_Me_Up」 羽鳥帆南美(群馬県立前橋工業高等学校 )

「Niramecco」 岩井大和(群馬県立富岡実業高等学校 )

「椿と少年」 山田汐桜(群馬県立富岡実業高等学校 )

「ケーキだけか~」 高間晴己(福井県立丹生高等学校 )

「もう1人の」 植野さくら(和歌山県立神島高等学校 )

「誇り」 泰地彩央(和歌山県立神島高等学校 )

「もういいかい」 長 知鞠(和歌山県立神島高等学校 )

「ハプニング」 田中桃愛(八代白百合学園高等学校 /熊本)

「畢生」 渕川彩那(八代白百合学園高等学校 /熊本)

「今も変わらず」 山田かりん(八代白百合学園高等学校 /熊本)

 入選

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック発行
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18/10/29 デジタルカメラ実践講座増補版 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2013/05/02
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