「現代をとる」をテーマに40回目を迎えた写真コンテスト「全日本写真展2012」(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、協賛:株式会社ニコンイメージングジャパン)の審査がこのほど朝日新聞東京本社で行われました。 応募状況は、一般の部では、472名/2,866点、高校生の部では488名/1,140点、総計960名/4,006点の作品が集まりました。 今年は、高校からの応募者が130名/220点余りの増加になりました。
【講評】
高校生の部で驚かされたのは、上位作品はすべて女子高校生が撮影したもの。応募者にも女性が多く、ものおじせず写真に挑戦し、いきいきと楽しさを伝える力には感心させられた。ただ、友達同士で撮り合う雰囲気まかせの写真だけでなく、自分と友達の間にどういう関係があるのかを考えた、もう一歩踏み込んだ撮影にもチャレンジしてほしい。上位作品にはそれらをしっかり意識したものが見られた。感性や感動をストレートに撮ってみる一方で、自分が暮らす環境やさまざまな人との関係も見直してみてほしい。荒削りでよい。高校生たちの視線には期待できそうだ。