「現代を撮る」をテーマに42回目となった写真コンテスト「全日本写真展2014」(朝日新聞社、全日本写真連盟主催、株式会社ニコンイメージングジャパン協賛)の審査が朝日新聞社で行われた。5598点の応募作から、入賞作品148点(一般の部104点、高校生の部44点)が選ばれた。
今回も全国から様々な作品が寄せられた。年々進化して、上手な写真が増えたという印象だ。ただ、現代を撮るというテーマについて言えば、やや物足りなさを感じた。各地の文化や様々な出来事といったものを、その地域の特色豊かに捉えた作品がもっとあっていい。それが結果的に現代を撮るということにつながると思う。
また、スナップ写真が減ってきているのが気になった。近年、肖像権について厳しくなっていることもあり、撮る側が萎縮してしまっているのではないか。写真は時代の記録であり、自分で見た世界をしっかり撮っていく、残すということが写真の本質だ。アマチュアの人も、もっと正々堂々と街に出て、人物を撮って欲しい。