全日本写真連盟

全日本写真展2014(一般の部)

 「現代を撮る」をテーマに42回目となった写真コンテスト「全日本写真展2014」(朝日新聞社、全日本写真連盟主催、株式会社ニコンイメージングジャパン協賛)の審査が朝日新聞社で行われた。5598点の応募作から、入賞作品148点(一般の部104点、高校生の部44点)が選ばれた。

 今回も全国から様々な作品が寄せられた。年々進化して、上手な写真が増えたという印象だ。ただ、現代を撮るというテーマについて言えば、やや物足りなさを感じた。各地の文化や様々な出来事といったものを、その地域の特色豊かに捉えた作品がもっとあっていい。それが結果的に現代を撮るということにつながると思う。
 また、スナップ写真が減ってきているのが気になった。近年、肖像権について厳しくなっていることもあり、撮る側が萎縮してしまっているのではないか。写真は時代の記録であり、自分で見た世界をしっかり撮っていく、残すということが写真の本質だ。アマチュアの人も、もっと正々堂々と街に出て、人物を撮って欲しい。

 金賞「祝い日」 高戸 二三男

建物をシンプルに捉えているけれど、ある庶民の生き様といったものがにじみ出ていて画面の隅々まで眺めてしまう。「日の丸が強く、解釈が難しい」の評も。

 銀賞

「歌声列車」 松本 賀久也
ひとりひとりの表情が豊かで、列車内の雰囲気が非常によく出ている。ピントが歌っている人に来ていないのが惜しい。

「仮設住宅の暮らし」 管野 千代子
被災地の今の状況を外からではなく、中からの目線で捉えている点で、他の写真とは空気感が違っていた。これからも撮り続けて欲しい。

「夕陽に映える湯屋」 田中 賢
いまだにこういう建物があるというのに驚いたのと、時間帯を選び夕方の色づいた光で撮ったのがよかった。

「土曜日の午後」 吉川 稔
少し長いレンズで撮っているため人物が圧縮され、街の活気が伝わってくるいい写真だ。

「それぞれの時間」 田中 俊寛
何げなく見過ごしている風景を建築写真のように切り取りクールさを出している。

 銅賞

 入選

 北海道優秀賞

 青森県優秀賞

 岩手県優秀賞

 宮城県優秀賞

 秋田県優秀賞

 山形県優秀賞

 福島県優秀賞

 茨城県優秀賞

 栃木県優秀賞

 埼玉県優秀賞

 千葉県優秀賞

 東京都優秀賞

 神奈川県優秀賞

 新潟県優秀賞

 富山県優秀賞

 石川県優秀賞

 長野県優秀賞

 岐阜県優秀賞

 愛知県優秀賞

 三重県優秀賞

 京都府優秀賞

 大阪府優秀賞

 兵庫県優秀賞

 奈良県優秀賞

 和歌山県優秀賞

 島根県優秀賞

 岡山県優秀賞

 広島県優秀賞

 山口県優秀賞

 徳島県優秀賞

 香川県優秀賞

 高知県優秀賞

 福岡県優秀賞

 長崎県優秀賞

 熊本県優秀賞

 宮崎県優秀賞

 鹿児島県優秀賞

 沖縄県優秀賞

全日本写真連盟からのお知らせ

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2022/08/01
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