全日本写真連盟

2024年度撮影会写真コンテスト 課題「福島の祭り」

審査 理事・関東本部委員長 江連康晴

【総評】
 「福島の祭り」コンテストに応募総数253点の作品が集まりました。ありがとうございます。有名な祭りや地元地域の小さな祭りなど網羅され応募されてきました。
 傑作ぞろいで選ぶのにも苦労しましたが、狙いのはっきりしている作品を重点に選びました。どこかで見たような模倣された作品もありましたが、自分の視点と感性に基づいたオリジナリティ作品を目指していただけるとありがたいです。
 日本全国津々浦々には有名なお祭りが数多くありますが、地元地域の中にも素朴で小さなお祭りがあります。足元の地元ならではの祭りを見つめ直すのも一考です。
 祭り3年という格言があります。ひとつの祭りを3年かけて撮り続ける中で傑作が生まれるということですが、人と違った観点で「これもあの祭りなのね!!」と言わしめる祭り表現を追求していただければ幸いです。

 最優秀賞「長~い祝詞」 舟川俊弘(伊達支部)

田島の花嫁祭りだと思います。おごそかに行われた花嫁行列の終わった後なのでしょうか、花嫁さんたちが祝詞を上げていただいているそばで、子供さんの疲れたしぐさと顔の表情が役目を終えた安心感とほっとひと息つくなかでの放心状態をうまくとらえています。

 朝日新聞社賞「桜祭り」 宇佐見冨士夫(郡山支部)

公共の施設の前を子供が駆けていき、その後ろのガラスには満開の桜とこいのぼりが写し込められています。季節感あふれる映り込みで桜祭りの日を満喫している実像と虚像をミックスした画面構成が面白い表現となりました。

 全日本写真連盟賞「飴の陣屋」 秋葉克彦(伊達支部)

雨上がりなのでしょうか。路面の濡れたところに屋台の提灯の灯りが反射して印象的に映し出されています。祭りの余韻を残していることがこの作品の厚みを増しています。

 優秀賞

「寒行」 青田惣助(南相馬支部)
見るからに冷たさと寒さを感じさせる作品です。ストロボを使うことで水の立体感が増し、冷水を浴びる参加者の寒さをまぎらわす気合の声が観る側にも聞こえてくるような一瞬をとらえました。

「視線」 石井雄一(いわきマリン支部)
流鏑馬の作品は流し撮り的な作品が多く見られますが、この作品は的を狙う人物の瞳に焦点を当ててフレーミングしています。片眼が傘に隠れてより眼力が強調され、真剣に的を狙っている迫力が伝わります。早いシャッター速度で撮ったことが成功しています。

「撮影に夢中」 橋本ケイ子(郡山支部)
この作品は祭り行列を撮撮する三人の女性をうまく神輿?を担ぐ氏子の間に入れてその場の臨場感を醸し出しています。素朴感あふれる地元の神事祭りを表現されました。

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2022/08/01
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