優秀賞「シーズンの到来告げる木の芽風」 西村美枝(長野県)
冬の間、湖は多分凍結していたのでしょう。ボートは陸揚げされ、周辺の木々ともども静かに眠りについていたようです。春の訪れを感じさせる暖かさで木々も目を覚まし、花も咲いてきて、ボートもいよいよ出番と意気込んでいます。花とボートの色合いが春らしい色調を演出し、季語の効いた平明な句との見事なコラボが出来上がりました。
写真をクリックすると拡大して表示されます
入選「卒寿春人生十色悔いはなし」 中川富夫(京都府)
「人生いろいろ、桃色十色」を彷彿させます。長い人生を懐古する時間があり、その思い出をフォト俳句の作品に使うとは羨ましい限り。写真の色合いもさることながら、棒の長短が人生を物語っているようで奥深い作となりました。百年時代、これからも楽しい作品を、お待ちしています。
写真をクリックすると拡大して表示されます
入選「先輩がズラリ居並び花筵」 松林義明(兵庫県)
〈入選〉松林義明(兵庫県)
〈先輩がズラリ居並び花筵〉
桜も咲き、さあ花見だと料理、飲み物を提げて名勝地へ。到着してみると大きな花筵には、先輩たちが大勢集まり酒宴の賑わい。今頃到着とは遅いでは、とお小言を頂戴したようです。紙粘土の人形たちが面白く、とうに卒寿を越えた作者の柔らかい感性に、「参った、参った」です。
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「いつからか春告鳥の棲む神社」 嶋川龍雄(青森県)
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「国超えて長旅鳥も帰る頃」 打越榮(茨城県)
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「路地裏の理容室パリス目借どき」 福岡育代(東京都)
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「初日の出願いは同じ小幸せ」 柴山洋(神奈川県)
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「駒返る草でありたし我が一生」 蒲田晧兵(京都府)
写真をクリックすると拡大して表示されます
佳作「朝飯だみんな集まれ島の冬」 岩谷文勝(福岡県)
写真をクリックすると拡大して表示されます
選者作例「祭髪ちょいと高めの女振り」 中谷吉隆(俳号 龍子)
ミラノ・コルティナ2026オリンピック、パラリンピック。アスリートたちの活躍は見事。まして感動を覚えたのは、開会式、閉会式での演出。芸術の国イタリアを存分に見せてくれ、まさに現代のイタリア歌劇を見る思いだった。その国々で培われた文化の大切さを知らしめていた。下町の祭で小粋な女性に目が止まった。江戸っ子の大写真家、木村伊兵衛さんの「粋なものですよ」が、天から降ってきた。
写真をクリックすると拡大して表示されます