選評 中谷吉隆(写真家)
【総評】
フォト俳句の面白味は組み合わせる写真と俳句の響き合いにあります。その効果を工夫するのが作品作りの楽しみです。私はA4の用紙に2Lの写真を貼り、俳句を墨書して壁に貼りつけ眺めて、写真を変えたり俳句を作り直したりして、最終の作品に仕上げています。新投稿者もあり嬉しいことです。俳句に散文調のものがあり注意したいものです。
【全日写連会員の皆様よりフォト俳句の作品を募集します】
第33回いつでもどこでもフォト俳句(2026年7-8月合併号)の『締め切りは2026年5月10日』です。
第34回いつでもどこでもフォト俳句(2026年9-10月合併号)の『締め切りは2026年7月10日』です。
【投稿の方法】
応募は郵送(2Lサイズ)かメール添付(JPEG)で、
写真の裏に、①自作の俳句、②住所、氏名を明記してください。
一人5句まで。作品は返却しません。
〒104-8011 朝日新聞東京本社全日本写真連盟「フォト俳句」係
メール:ajaps@photo-asahi.com
冬の間、湖は多分凍結していたのでしょう。ボートは陸揚げされ、周辺の木々ともども静かに眠りについていたようです。春の訪れを感じさせる暖かさで木々も目を覚まし、花も咲いてきて、ボートもいよいよ出番と意気込んでいます。花とボートの色合いが春らしい色調を演出し、季語の効いた平明な句との見事なコラボが出来上がりました。
「人生いろいろ、桃色十色」を彷彿させます。長い人生を懐古する時間があり、その思い出をフォト俳句の作品に使うとは羨ましい限り。写真の色合いもさることながら、棒の長短が人生を物語っているようで奥深い作となりました。百年時代、これからも楽しい作品を、お待ちしています。
〈入選〉松林義明(兵庫県)
〈先輩がズラリ居並び花筵〉
桜も咲き、さあ花見だと料理、飲み物を提げて名勝地へ。到着してみると大きな花筵には、先輩たちが大勢集まり酒宴の賑わい。今頃到着とは遅いでは、とお小言を頂戴したようです。紙粘土の人形たちが面白く、とうに卒寿を越えた作者の柔らかい感性に、「参った、参った」です。