全日本写真連盟

第31回 いつでもどこでもフォト俳句

選評 中谷吉隆(写真家)

【総評】
俳句は季語という縛りがあり、これがなくては標語になりかねず、味わいもなくなります。また、コラボにおいて、写真に季節感があれば、俳句は無季でいいというのではなく、あくまでも俳句の独立性、写真の独立性があっての組み合わせが大事です。そして、この稿では一句に一季語を基本としています。今回も無季句、多重季語句がありました。

【全日写連会員の皆様よりフォト俳句の作品を募集します】

第32回いつでもどこでもフォト俳句(2026年5-6月合併号)の『締め切りは2026年3月10日』です。
第33回いつでもどこでもフォト俳句(2026年7-8月合併号)の『締め切りは2026年5月10日』です。

【投稿の方法】
応募は郵送(2Lサイズ)かメール添付(JPEG)で、
写真の裏に、①自作の俳句、②住所、氏名を明記してください。
一人5句まで。作品は返却しません。
〒104-8011 朝日新聞東京本社全日本写真連盟「フォト俳句」係
メール:ajaps@photo-asahi.com

 優秀賞「なあ兄貴もう冬支度始めなきゃ」 嶋川龍雄(青森県)

滑稽味、ユーモアにあふれ、なんとも楽しい作品です。これまでの作者の作品とは一味も二味も違い、こういったセンスもお持ちかと感服しました。俳句も写真も、年数を重ねると知らず知らずのうちに自身で類想、類型に陥ります。冒険も必要で、新境地への道も開け、自由度も得られます。嶋川さんの作品に、いい教訓を得た感じです。お見事。

 入選「年頭の誓いはぶらり町歩き」 打越榮(茨城県)

まさに一年の計は元旦にありです。これまではあくせくと過ごしてきたが、今年からはゆったりと近隣の町を散策しようとの心構え。きっと、写真のような歴史の重みを感じる事象、事物に出会うでしょう。そして、フォト俳句作品作りにつながることと思います。期待しましょう。

 入選「新年や程々がよし何事も」 松林義明(兵庫県)

無事に新年を迎え、昨年のわが身をかんがみての感慨でしょう。昔は、止まり木を争うこの鳥のように世の中を渡ってきたようで、心新たにじっくりと屠蘇を味わっている様子がうかがえます。この稿の最年長者の作者として、これからも作品作りを楽しんでいただきたい思いです。

 佳作

「パイプ椅子並ぶ境内獅子頭」 福岡育代(東京都)

「日の光真っすぐ現るる淑気かな」 西村美枝(長野県)

「茶を啜り賀状仕舞を悔いるなり」 中川富夫(京都府)

「陽の香り大きく吸ひて冬雀」 神長誉夫(兵庫県)

「遠い日の背には冬凪バス過ぎる」 宮西沙月(岡山県)

「寒風を突きて聞こゆる青春譜」 岩谷文勝(福岡県)

 選者作例「桜狩シャンパン片手のカメラ女子」 中谷吉隆(俳号 龍子)

永年、講師を務めている写真教室に、近年は若い女性の参加が多い。持参のカメラもコンパクトのミラーレスやこだわりのフィルムカメラ。撮影現場では、「カワイイ」「カワイイ」と、被写体に向けシャッターを切る。そして、スマホでも撮りSNSで仲間に発信。するとハートマークの「いいね」で返信が来る。そう、時代は「カワイイ」がキーワードである。カメラ業界もこれを失っては、生き残れないのだ。

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26/2/2 第86回国際写真サロンについてのお知らせ
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19/4/26 初心者向け写真撮影ガイドブック 発売中
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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