選評 中谷吉隆(写真家)
工夫が凝らされ、味わい深い作品が寄せられた。しかし、俳句に季語のない作品があり、これはうっかりからか心配もした。この稿では有季定型(季語のある五七五)を基本としている。仮に写真に季節感があっても無季句では写真のキャプション的になるからである。また写真が雑然として象徴性に欠ける作もあった。注意して下さい。
【全日写連会員の皆様よりフォト俳句の作品を募集します】
第25回いつでもどこでもフォト俳句(2025年3-4月合併号)の『締め切りは2021年1月10日』です。
第26回いつでもどこでもフォト俳句(2025年5-6月合併号)の『締め切りは2025年3月10日』です。
【投稿の方法】
応募は郵送(2Lサイズ)かメール添付(JPEG)で、
写真の裏に、①自作の俳句、②住所、氏名を明記してください。
一人5句まで。作品は返却しません。
〒104-8011 朝日新聞東京本社全日本写真連盟「フォト俳句」係
メール:ajaps@photo-asahi.com
【フォト俳句三人展「プリズム」】東京で開催!
フォト俳句常連3人、西村美枝・福岡育代・小杉美千代で結成のユニット「龍の子」初の写真展を開催します
12月5日(木)~12月11日(水) 日曜休
【会場】アイデムフォトギャラリー「シリウス」(東京都新宿区新宿1-4-10アイデム本社ビル)
写真展リンク
やりますネー中川さん。まずは唸り、しばらくしてニヤリです。唸ったのは全て漢字の句の内容の深みと、おせち料理の写真とがいい具合に響き合うから。ニヤリはあまり立派ではないおせち料理の中身です。これが豪華な塗り物お重箱のおせちであれば、フムフムですが、句の重みと料理の軽みの落差がめちゃめちゃ面白い。いいコラボの完成です。脱帽。
静かさが支配する秋の森を散策。枯葉を踏んだ、いや何かの音に振り返り、眼にしたのはかわいらしいキノコたち。耳にした音は、このキノコが地中から顔をだした音か、と思うと大自然のドラマに心は弾んで豊かになります。味わいのある奥行きの深い作となりました。
何とも気をそそる物体です。キノコいや徳利が笠をかぶっている?正解は、ちょこを被った徳利。小原庄助の墓だそうで、「朝寝、朝酒、朝湯が大好き」の庄助さんを彷彿させます。北風に吹かれ眺めている間に、熱燗を欲し、近くの居酒屋に入り込んだ作者。分かりますねー、