全日本写真連盟

秋田写真サロン2025

総評 総本部理事 山口百希

 秋田県は海あり山あり、季節感にはメリハリがあり、個性豊かなお祭りや催しもたくさんあって被写体に恵まれています。秋田写真サロン2025には、県外で撮影された作品も含め、ネイチャー、スナップともバラエティに富んだ多くの作品が寄せられました。ハイレベルな作品が数多くある中で、豊かな感性と独自の視点を持ち、確かな技術で対象をとらえたものが上位に残りました。
 竿灯や西馬音内盆踊り、なまはげなど、全国に知られた祭りや催しを取り上げたものは意外と少なかったのですが、新しい視点、個性的な表現でとらえなおし、作品化に挑戦してもらいたいと思います。

 金賞「願いをこめて」 齊藤等(横手湯沢支部)

梵天(ぼんでん)を担いで斜面を駆け上がる男たちを、ここしかないという的確なタイミングとフレーミングでとらえました。モノクロで表現したことで余分な情報が取り除かれ、力強さがストレートに伝わってきます。

 朝日新聞社賞「月夜の宴」 高橋公子(大館支部)

オーロラでしょうか、超広角でとらえた夜空にゆらめく光と微妙なグラデーションが、見事に表現されています。下の方に木を写し込んだことで、雄大さが伝わってきます。

 全日本写真連盟賞「西馬音内盆踊り休憩中」 菊地一男(一般)

休憩中にも、特徴的な指のそらせ方を熱心に練習しているところでしょうか、見過ごしてしまいそうなサイドストーリーを感度よく写し撮りました。アンダー目のプリントで、夜の雰囲気が出ました。

 銀賞

「内陸線へ声援」 芹田妙子(一般)
走る列車を大胆なフレーミングで流し撮りして、ダイナミックな作品にしました。ポツンと座る乗客や車番がちゃんと止まって写っています。秋田内陸線を応援する気持ちが風になって、列車を後押ししています。

「心を込めて」 奈良正美(個人会員)
打ち初め式でしょうか、大槌を打ち下ろした瞬間に飛び散った火花を、見事にとらえました。伝統的な衣装も美しく、次に打ち下ろそうとしている小槌が少しブレて、動感たっぷりです。

「彩る」 小松幸男(一般)
黒い背景にしたので、パステルカラーの花と淡いシャボン玉がくっきりと浮かび上がりました。半逆光を活かして、花びらの柔らかい質感をうまく表現しています。

 銅賞

「伝承の舞い(三人立)」 鈴木生喜(一般)

「カヌーで散策」 黒澤由紀子(大曲)

「熊も夢見る里の柿」 門間至知(一般)

「湧水の浜」 うじょうしょう(秋田中央支部)

「厳寒の旅」 福田博志(秋田中央支部)

「落陽」 金田英明(一般)

「裸参り」 須藤秋男(一般)

 入選

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2022/08/01
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