南東北ブロック 松島モデル大撮影会
審査:写真家・副会長 榎並悦子
コロナ禍で中断していた松島モデル撮影会が4年ぶりに開催されました。撮影参加者190名(うち高校生40名)と松島五大堂太鼓奏者やスタッフ合わせて総勢230名が日本三景の松島に集結し、大変な賑わいを見せました。
勇壮な太鼓の演奏を撮影した後、4名のモデルと福浦島、雄島、瑞巌寺周辺移動しながら撮影を重ねました。モデルの表情や動きもさることながら、観光名所とどう組み合わせるか、工夫を加えた作品が目を引きました。夏を感じさせるような日差しを生かした、明るく元気なイメージの写真が多数集まりました。
入賞作品展を是非ご覧いただき、松島の素晴らしさ、写真の楽しさを感じ取っていただきたいと思います。
観光桟橋のロケーションを生かし、船が出港するタイミングを見計らってモデルと船を一枚に納めたねらいが成功している。振り向きざまの表情、足の運びも自然で、一瞬を切り撮る写真ならではの見所となっている。定番の組合せながら、巧みなレンズワークと縦構図による空間の使い方も見事だ。
ステンドグラスのような模様のビニール傘を大胆に取り入れ、色鮮やかな一枚に仕上げている。モデルの髪に、カラフルな色味が投影されているところがポイントとなっている。メリー・ポピンズを彷彿とさせるワクワク感に満ちていて楽しさあふれる作品だ。
モデルの動きをよく見極めたシャッターが、揺れる髪の動きまで臨場感たっぷりにとらえている。明暗を生かした光の扱いが素晴らしく、緑の輝きが眩しく感じられる点も魅力だ。モデルが他の人のカメラを見ているのが惜しい。