2/3を占める下側部分が雨上がりの水たまりに映し出され、鯉のぼりと桜堤の花びらが散らばり、青空まで写っています。印象的です。護岸のデザイン的なコンクリーブロックの並ぶ方向が上の方へとつながり、全体的に放射状になって川にかかる橋へと視線誘導されていきます。奥行き感と広がり感を醸し出しています。尚且つ下側の斜めに映し出されている鯉のぼりがこの場の状況を引き締めています。
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東日本大震災が13年もたちました。毎年慰霊祭が行われています。この作品もその時のものなのかわかりませんが花を一輪、一輪と心に込めて砂浜に並べ置いていく姿に心を打たれます。写真は記録であり、記憶を見る側によみがえらせます。見る人によって心痛な気持ちにもなると思いますが、亡き人の思慕の念の心情写真として評価します。
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子供たちが遊びまくる公園の中の噴水でしょうか。いきなり水しぶきを上げて水が吹き上がり、その水をかぶって逃げ惑う様子が伺えます。子供の楽しそうなしぐさの表情をうまくとらえた決定的瞬間です。水のはじける形も適正なシャッタースピードで功を奏しています。はじける水とはじける笑顔、素晴らしいです。
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どこか映画のワンシーンの様な、おとぎ話にでも出てきそうな夕暮れの映像風景が目を引きました。上下、二分割の構図と水田にリフレクションとしての映り込みがとても美しく、祠の中の光が印象深く映し出されていてとてもいいです。
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氷の造形はよく見かけますが、何となく怪獣の爪のような錯覚に見えてしまいます。一種のパレイドリア現象(そこにないもの、本来では異なるものを、脳の知っているパターンに当てはめて錯覚してしまう現象)としての効果をこの作品は醸し出されています。美しくも迫力のある造形作品となりました。
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