講評 県本部委員 三加茂幸子 絵画のように鑑賞できる作品です。モノクロにすることにより積乱雲が天空に立ち上っている様子がいっそう迫力のある表現となっています。テーマは「雲」ですが、ただ雲だけを撮るのではなく、生活の営みが感じられる家を入れた作品の構成は素晴らしい。人々はコロナ禍で気ぜわしく行き交う昨今ですが、頭上にはこんな広い空と壮大な雲があり、美しい自然を表現したこの作品は、作者の力量が伺えます。
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講評 県本部委員 西尾 透 画面の大部分が空で占められたことで、テーマである雲の存在感が増しています。近年では、あまり見られなくなったハデや猪巣(ししす)を入れられたことで、郷愁に駆られる作品になりました。雲の階調も良く、流れる雲から、かすかに冬日が差す光景は、まさに山陰の冬です。
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