審査 海老名和雄(写真家)
よさこい踊りの演舞の迫力が凄まじいものを感じさせます。中央で舞う女性の姿が気合を感じさせ、隣の女性ともども片足を上げ動感をだしています。不動明王を描いた頭上を覆う大きな旗もこの踊りの迫力を高めています。ワイドレンズの選択と光の使い方が功を奏しています。
遊佐町釜磯海岸付近で日本海に夕陽が沈む時間帯を選んで撮影されたのでしょうか。若い女性が髪をなびかせ、髪の毛が夕陽に染まっています。逆光で撮影され髪の毛が赤く透ける効果を最大限に引き出した作品です。高感度で撮影したことがモデルさんの素敵な笑顔と相まって夕暮れの雰囲気を醸し出しています。
髪を振り乱し両手でバランスをとって慎重に歩く女性、後ろでは山伏が次に火渡りをする男性の肩に手をやりスタートの瞬間を見定めている情景から緊張感が伝わってきます。まだ炎が上がっている木、右側の山伏、子供を抱きかかえて心配そうに見つめている親子からもこの行事の崇高な尊さを感じさせます。
「鯉池に珍客」 鈴木貞治(天童市)
錦鯉が円状に泳ぐ中にアオサギでしょうか、真ん中に入ってきてカラーバランスが取れた瞬間を上手に撮影なさっています。サギの堂々とした表情がユーモラスにさえ感じさせます。レンズの選択とカメラワークが俊逸な作品となっています。