全日本写真連盟

全日本写真連盟例会2021第1回結果発表(風景・ネーチャー部門)

フォトアサヒ5・6月合併号で取り上げた作品を発表します。誌面ではスペースの都合で紹介できなかった作品も含まれています。
風景・ネーチャー部門審査講評 吉野信(写真家・関東本部委員)

 優秀作品「黎明」 西田敏

これは大台ケ原辺りでしょうか。とにかく枯れ木がいいですね。赤い空と枯れ木のシルエットと山なみが情景的に決まっている作品だと思います。

 優秀作品「晩秋」 嶋田博

晩秋だということは葉の色でよくわかります。逆光気味にトンボをアップで撮っていて美しい秋の情景として決まっていると思います。

 優秀作品「雪帽子」 長谷川清

川原に積もった雪と渓流を写しています。縦位置で冬の感じがよく出ていると思います。いい場所でいいポイントでいい視点で写したと思います。

 優秀作品「春の見返り美人」 覚張文夫

タイトルがいいですね。ヒヨドリが蜜を吸いに桜の枝にとまったところを的確にシャープにとらえています。

 優秀作品「終活の花」 渡邊義之

なかなか人が撮らないようなヒマワリが枯れたところを撮っている。落ち葉が一枚だけ付いているところが憎いですね。枯れた終活、なんだか思い知らされる感じです。

 優秀作品「秋霞」 須田一雄

作画がしっかりしていますね。非常にポイントを定めた素晴らしい構図になっています。須田さんの作品は3点ともいい作品です。

 優秀作品「収穫の後」 守實直之

彼岸花が二本交差するように立っている後ろに刈った後の稲が立っている。そういう田園の風景を見事にとらえていて、彼岸花の赤が非常に強烈に印象深いいい作品になっています。コメントに曇り空が残念だったとありますが、曇り空だからよかったと思います。晴れていたら彼岸花がこんなにきれいに出なかったと思います。

 優秀作品「疾走」 山形典夫

カモの仲間が水面を蹴立てているところを瞬間的にとらえていて、水しぶきが効果的です。

 優秀作品「レインボーシャワー」 曾我爲吉

滝にかかった虹はよく見られますけれども、虹がはっきりしたところを的確にとらえて非常にきれいな作品になっています。水の流れと虹の色が、周りが暗いことによっていっそう強調された作品になっています。

 優秀作品「ヤマゲラとアケゲラ」 朝井美紀子

2種類の違った鳥が同じ木に来るのは珍しいと思います。多分この木の中には隠れた虫がいるのではないでしょうか。ヤマゲラとアカゲラがそれを同時に探しに来た瞬間をとらえました。この瞬間はなかなか撮れないと思います。見事な腕前だと思います。

 優秀作品「ダイヤモンド富士」 東野卓司

富士山の後ろに太陽がある写真は多くありますが、この作品のいいところは手前に東京ゲートブリッジ入っているところです。しかも富士山の真ん中に旅客機が着陸しようとして車輪を出しているところを見事にとらえていますね。構図も素晴らしいです。

 優秀作品「あー、すっきり」 恒川富子

タイトル通りですね。いい瞬間を撮って、フンが白く尾を引いているところがまたポイントになっています。なかなか撮れない珍しいシーンです。

 もう一歩「夕日に輝くトリトン」 

 もう一歩「幽玄」 

 もう一歩「風騒ぐ」 

 もう一歩「氷アート」 

 もう一歩「枇杷」 

 もう一歩「二色の梅」 

 もう一歩「春の里」 

 もう一歩「春の足音」 

 もう一歩「芽生えの季節」 

 もう一歩「かくれんぼ」 

 もう一歩「波間を遊ぶ」 

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2022/08/01
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