フォトアサヒ5・6月合併号で取り上げた作品を発表します。誌面ではスペースの都合で紹介できなかった作品も含まれています。
風景・ネーチャー部門審査講評 吉野信(写真家・関東本部委員)
彼岸花が二本交差するように立っている後ろに刈った後の稲が立っている。そういう田園の風景を見事にとらえていて、彼岸花の赤が非常に強烈に印象深いいい作品になっています。コメントに曇り空が残念だったとありますが、曇り空だからよかったと思います。晴れていたら彼岸花がこんなにきれいに出なかったと思います。
2種類の違った鳥が同じ木に来るのは珍しいと思います。多分この木の中には隠れた虫がいるのではないでしょうか。ヤマゲラとアカゲラがそれを同時に探しに来た瞬間をとらえました。この瞬間はなかなか撮れないと思います。見事な腕前だと思います。
富士山の後ろに太陽がある写真は多くありますが、この作品のいいところは手前に東京ゲートブリッジ入っているところです。しかも富士山の真ん中に旅客機が着陸しようとして車輪を出しているところを見事にとらえていますね。構図も素晴らしいです。