やんちゃな猫の表情と、叱られてしょんぼりする姿が2枚組でストレートに表現されています。単純に見えますが、どちらも光の使い方やトーンの合わせ方など、基本をしっかりと抑え技術力が感じ取れます。身近なペットでさえ、視点や発想を変えて作品にし、写真を楽しんでいる作者の気持ちがうかがえます。
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すでに廃墟になっている家屋を落ち着いたトーンでまとめています。しかし、玄関前に咲く小さな白い花や石段の上ある地蔵、青空の下の赤い屋根など、かつてそこに住んでいた人の気配が写真の中に感じ取れます。「離郷」とはいっても、魂は今も残っているようです。非常に雰囲気がある写真で、プリントの諧調も素晴らしいです。
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