U30部門・総評 写真を楽しみ、大人が絶対にやらないようなことをやってくれる作品が出てくるのが楽しみだったが、意外に年配の人たちよりも収まったというか、おとなしい写真が多かった。また、あまり凝らずに自然に撮り、ネット世代らしく気軽にアップロードするような写真も目立った。その分、全体として若さを感じるような作品がほしかった。
距離感の錯覚を利用した作品で、木と排水口という、異なるモチーフの組み合わせの意外性の魅力だ。赤瀬川原平の「超芸術トマソン」を思わせる。これも観察力がものを言っている。
「FROZEN」 安彦 嘉浩(北海道)
「大地の声」 佐藤 涼太(山形県)
「日常の辞任」 曳地 正刀(福島県)
「興味深々」 木村 聡志(群馬県)
「TOURISTS」 大村 祐大(東京都)
「擬態者の素顔」 月岡 朋之(東京都)
「夢心地」 増田 将洋(新潟県)
「寒ノ水」 山下 大智(長野県)
「A CLOUDY DAY」 平井 葉月(愛知県)
「聖母」 麻田 周史(三重県)
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