第78回国際写真サロンに、今年新部門として「& TOKYO 部門」が加わりました。「& TOKYO」(アンドトーキョー)とは、東京都が進める旅行地としての東京を強く印象付ける「東京ブランド」の確立に向けたロゴ・キャッチコピーです。全日本写真連盟は朝日新聞社と共同でこの東京ブランド推進プロジェクトに参加しました。作品のテーマは「東京」です。
●部門の概要
○「東京に行ってみたい!」と国内外の旅行者が感じる東京の魅力、東京ブランド、東京独自などの5つの価値を表現した写真作品を対象に公募しました
○応募料は無料、WEB応募。スマートフォンやタブレット端末で撮影した写真作品も対象としました
○本事業は、東京都と連携し、東京の魅力の発信等を行う「東京ブランド推進プロジェクト」の一環です
●賞
・&TOKYO賞(最優秀賞)賞金50万円
・&TOKYO UNIQUE賞、&TOKYO EXCELLENT賞、&TOKYO EXCITING賞、&TOKYO DELIGHT賞、&TOKYO COMFORT賞(順不同)賞金各5万円
*優秀賞(賞金1万円)を若干数
●審査委員
・田沼武能(全日本写真連盟会長、写真家)
・淺井愼平(写真家)
・安珠(写真家)
●作品テーマとなる東京ブランドと東京の5つの価値について
【東京ブランドとは】
東京には、伝統と革新が共存しています。文化、建築物など伝統がしっかり継承されながら、かつ、東京のライフスタイルは、常に変化、革新し続けています。日本文化を基盤に多様な表情をもつ東京は、訪れる度に発見をもたらし、旅行者の多種多様なニーズに応えられる世界有数の観光都市です。その東京の顔を撮影してください。
【5つのテーマ】
UNIQUE<ユニーク>独自の伝統と先端の文化が共存し集積する東京
EXCELLENT<卓越>すべてが革新的で洗練されたクオリティを持つ東京
EXCITING<ワクワクする>常に変化し続けダイナミックで活力ある東京
DELIGHT<喜ばせる>おもてなしの心や親切、誠実さに溢れている東京
COMFORT<快適>あらゆるものが安心・正確・便利で快適に過ごせる東京
●主催 全日本写真連盟、朝日新聞社、共催 東京都、公益財団法人東京観光財団
【総評】
ウェブ応募とあって、多様なレベルの写真が集まった。作品全体を見ると、東京は「色」の街なのだなと感じた。世界でもこんなに「色」があふれている街は珍しい。作者の思惑を超えて多くの「色」が集まり、東京の見方を再認識させてくれた。ただ、下町、高層ビルなど、みんなが思う東京のイメージを表現した写真が多かったことも確かで、もっと冒険してもらってもよかった。
レンズのゆがみを利用してうまく画面構成をしている。これだけの構成力のある写真はなかなか見られない。祭りという伝統行事と高層ビルをうまく入れて、現代の東京を表現している。みこし行列を後ろから撮ることで、未来に向かい「前進する都市」を感じさせる写真となっているのもポジティブだ。