春の夜空を背景に一本の老桜が車のライトを受けて悠然とした姿で写しとめられています。赤い前掛けをしたお地蔵さんも存在感を出しています。桜の背後に星の軌跡を入れた事も今までにない桜撮影の表現で神秘的であり宇宙の広さを感じさせるスケールの大きな作品になっています。
木々たちが織りなす彩りの秋の水辺を広く入れて水鳥を小さく撮った事で季節感と生息環境も分かり、生態写真でなく水鳥のいる風景作品になっています。適格な流し撮りも申し分ありません。
もみ殻の山の中央に立てた煙突から黙々と上がる煙がライトアップされて立体感と動き、そして迫力も感じさせています。暗い画面の中で地平線の赤みが良いアクセントになっていますし、コンビナートの工場夜景のような雰囲気も醸し出しています。