千葉県本部と朝日新聞社千葉総局が主催で行われた「第41回千葉県民写真展」の5部門を厳正な審査の結果、素晴しい140点の入賞作品が決まりましたので発表します。募集部門は「自由」「課題」「ネーチャー」「中学高校生」に今年から新たに「花部門」を追加した5部門で行われ、千葉県内外から昨年を大きく上まわる作品 2,605点の応募をいただきました。応募作品の審査と講評を関東本部委員の大久保辰朗氏と写真家の丸林正則氏にお願いして、最も優れた作品のグランプリ賞には「花部門」の四之宮武保さんの作品「晩夏早朝」が選ばれました。
千葉県本部 委員長 村上 宰
総評
5部門に分かれての応募作品には、それぞれのテーマに沿った趣が感じられ、興味深く審査をさせていただきました。応募点数が過去最多の枚数を記録 したとのこと。千葉県民写真展の認知度と評価が一層高まってきたことの証明ではないでしょうか。新設の花部門は、四季を通して咲き誇る花々を、レンズを駆使しながら、自己表現する楽しさが伝わって来ました。課題部門の「働く」は、老若男女の多種多様な働く瞬間の姿を、一歩踏み込んで撮影された作品が多く感心することしきりでした。ネーチャー部門の内容も多岐に亘っており、ハイレベルのものが眼を引きました。自由部門には、作者の 得意な被写体を思う存分撮った達成感のある作品や、撮り方に工夫を凝らしたものが選者の食指を動かしてくれました。また、中学高校生の部は、カメラを楽しむ道具のひとつとして捉え、構図よりも感じたままにシャッターを切った新鮮さがとても良かったと思います。写真は現実のコピーですが、良い作品は、現実を超えたアートに昇華させる力も備えているのだと感じました。(大久保辰朗)