審査 写真家・関東本部委員 熊切大輔
千葉県本部の最大のイベントである第48回千葉県民写真展の入賞作品の審査が行われ、自由・課題（今年の課題は夕景・夜景）・ネーチャー・高校の4部門について、写真家 熊切大輔氏の審査により合計90点の入賞作品が選定されました。
第48回千葉県民写真展は以下のとおり行われます。
日時：令和6年2月27日（火）～3月3日（日）9時～16時30分
会場：千葉県立美術館
夜景の作品。特に星景写真はデジタルの恩恵を受け高感度の高性能化が表現の幅を広げてくれています。本作は画作りとしてはシンプルです、しかし美しい星空に対し、力強い枯木の組み合わせが非常に効いており、まるで違う惑星の風景写真のように見えるのが面白いところです。仕上げの色合いも美しい作品となりました。
海の夕景の景色は表現の中に多く見られます。あとはそれを何と組み合わせるか、どんな時間や季節で撮るかが勝負の鍵となります。マジックアワーに近い一番空の表情が豊かな時間に、ぽつんと海釣りをする人。それだけでも画になりますが、風車を含む遠景の工場が絶妙なアクセントとなって効いています。
夕景の海は逆光を利用しての人物のシルエットの表現が美しいものです。キラキラと煌く光に手をかざす動きもフォトジェニックですが、そこに小さなお子さんが絡むことによってストーリーが増えています。さらにそこにシャボン玉が絶妙なアクセントとなって効いています。まるで絵本のワンシーンを見るような美しい作品となりました。
「月明り」 山本清（野田市）
「散歩」 正法地健（船橋市）
「夕暮れの雄姿」 吉野義昭（南房総市）
「渚のロマン」 又賀義信（埼玉県さいたま市）
「荒れる内房」 渡邉文良（長南町）
「男体山星景」 榊昭治（香取市）
「神秘との接点」 保川久夫（茂原市）
「落陽」 吉田幸江（いすみ市）
「神磯のオリオン」 碇誠（習志野市）
「夕陽に向かって」 小口泰範（茂原市）
「夕焼け円舞曲」 横山守助（市川市）
「シルエット」 及川世紀子（松戸市）
「満月の夜」 風戸茂樹（長南町）
「下界」 菊池律子（佐倉市）
「スポットライト」 川瀬進三（成田市）
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