稲架木並木の銀世界一歩手前の初冬の風景。丸裸で立ち並ぶ稲架木に真横からの吹雪が立ち襲いかかり、越後平野に冬将軍の到来である。長く連なる稲架木の風景に眼が奪われがちだが、むしろ吹雪をストロボで強調して、厳しい冬の到来を表現しているのがすばらしい。
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桜が満開となった4月に季節外れの雪。翌朝、陽光の中で、白い地から立ち上がるピンクの満開の桜花が輝いている様は盆栽か。その不思議をすべて湖面に映す超現実的な不思議な風景はシュールである。黒い森、青い空の大胆なフレーミングがよい。
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盆供養の精霊舟を流す様子。親戚縁者が集まってその時をまっている。中心を作らず三々五々に集う様をスナップしている。あえて視線を引いて縁者が集う様子をとらえることで盆供養という習俗の豊かさを引き出すことに成功している。
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脚をも負かす大きな大根の収穫。カメラ目線を求めながら、しっかり腰を落とした作者の撮影態度がおばちゃんの笑いをさそったのだろう。夕闇もせまり大根の水洗いをいそがなくてはならない忙しい時に応えてくれたのは、作者のアプローチがすばらしいからだ。
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