デジタル部門では、最優秀賞にソニー4K賞、30歳以下で最も優れた作品にはソニーネクストフォトグラファー賞が贈られます。
審査委員
福田健太郎(写真家)
前川 貴行 (写真家)
ソニーマーケティング株式会社関係者
【総評】
生き物を撮った作品がとても多かった。生息地を探し、撮影することは、大変な労力を必要とする。撮影者の工夫や挑戦が、年々高まってきており、全体的なレベルがますます上がってきた。
生き物が動いている一瞬を撮ることは、当たり前のようだが難しい。一般的には、狙いやすく止まっている姿を撮影しがちだ。今回、あえて躍動感あふれる動きを狙って、生き生きとした姿を捉えようとする撮影者の気概が、多くの作品から感じられた。
撮影前に、コンセプトやイメージを固めてから、被写体に迫った作品も増えている。観察して、粘ることによって、ようやく見えてくる自然の一瞬一瞬を目の当たりにして、心を動かされた。
福田健太郎さんによる講評動画
ソニーマーケティング「日本の自然」写真コンテストページ
巡回展のお知らせ
作品集販売のお知らせ
日本の豊かな四季と、自然とともにある生き物の姿を一枚で見せてくれる。エゾリスの動きをよく観察し、周辺の風景を見つめ、構図を計算しながら、絶妙のタイミングを捉えた。冬に備えて動き回るエゾリスの前脚の指が、くっきりと開いている。カメラ目線でキャッチライトが入った完璧な写真だ。
深い山に囲まれ、雪化粧した渓谷の町の静寂な情景が、よく表現されている。冬の透き通った光と空気を通して見える町並みや木々のディテールが際立つ。奥行きのある、繊細でリアリティーを感じさせる作品になっている。