母親の闘病生活、53枚のモノクロ写真で紹介
沖縄支部の國吉倖明さん
母親の闘病生活を53点のモノクロ写真で表現した、沖縄支部の國吉倖明さんの個展「ヤエの闘病100日」が1月16日~21日、那覇市民ギャラリーで開催された。
母親が自宅で骨折、100日間の入院生活を余儀なくされ、その間の母の姿を克明に撮り続けた。見舞いに訪れたひ孫たち、医者との面談など、それぞれが笑顔だがそれぞれに微妙な違いが読み取れる。看護師とリハビリに取り組む写真はヤエさんの一生懸命さが伝わってくる。足や手の部分写真もあるが、皮膚の質感が見事に表現されており、國吉さんの技量の高さが見てとれる。
國吉さんは写真歴17年で、全日写連会員歴は10年ほど。2年前に那覇の農連市場が廃止されるのを機に「市場」をテーマに個展を開催して以来、2度目の写真展となる。
沖縄県芸術祭展では県知事賞をはじめ、優秀賞(2位)などを受賞、現在は無鑑査となっている。全日写連関係のコンテストでも、90周年記念全日本フォトグランプリでは優秀賞を受賞したほか、全日本写真展や全日本モノクロ写真展、石垣・石段・石畳フォトコンテストでも入賞、入選してきた。
全日写連のためにも更なる精進を期待している。(渡久地政修)