終戦70年の節目の今年、8月4日~8月9日まで、第38回全日本写真連盟沖縄支部展を那覇市民ギャラリーで開催しました。
沖縄支部展には出展者が昨年より2人増え、24人が一人4点ずつの計96点が出展されました。
狭い会場を使用するため半切パネルを縦位置にして単写真、組み写真をレイアウトします。
整然としていると多くの方から好評ですが、もっと大きい会場を使用すればいいのでは、変化に乏しいなど、の意見もありました。
出展内容は、終戦70年を意識した鎮魂や祈り、平和の継承などをはじめ、撮影会の作品や祭り、外国や県外で撮影した作品、県内の身近な日常を切り撮った作品と、バラエティーに富んでいると来場者からは好評でした。
デジタル処理が当たり前の時代になりましたが、古いフイルムからスキャンしてプリントした会員も2、3人おり、会員の活働の幅の広さを感じました。
観覧者の中にはモノクロに変換した作品を見て「白黒写真は良いですね」と感想を述べる方もいました。
総体的にプリントの仕上げは良くなっていて、プリント技術を見に来たと言う写真愛好家もいました。
また、知念高校が新しく写真クラブを立ち上げ、顧問の先生と生徒2人が来場し、支部長が作品一点一点について、アングル、色の調整、組み写真のレイアウト、トリミング等について解説しました。
会員互選の結果、金賞に大城信吉の「鎮魂の二十日正月」(4枚組)、銀賞に亀島重男の「56年目の夏」(4枚組)と、仲宗根直の「裏通り」(4枚組)、銅賞に国吉健郎の「漁村の朝」(4枚組)、仲間智常の「平和の火まつり」(4枚組)、国吉倖明の「隈取り」(単写真)が選出されました。
会期中、8月6日は広島原爆の日、8月9日は長崎原爆の日と平和憲法の行方について考える期間でもありました、また、北海道で行われた写真甲子園では、地元の浦添工業高校が見事「金賞」に輝き、会員や観覧者とともにその栄誉をたたえ、喜びを分かち合いました。
会期中、北は名護市や国頭村、南は南城市や糸満市、八重瀬町など、9市5町6村から697名が来場しました。
特に最終日はあふれんばかりの熱気で盛会のうちに終了する事が出来ました。
(沖縄支部長・大城信吉)