中部本部主催のモンキーセンター特別撮影会が、連日35度を超える猛烈な暑さに見舞われた7月23日(木)、愛知県犬山市にある日本モンキーセンターで開催されました。
この日本モンキーセンターは約70種類950頭のサルたちに出会えるサル類の飼育展示種類は世界一の博物館です。
例年は50名程度の参加者でしたが、今年は高所作業車からの撮影を盛り込んだためか、募集定員60名のところへ100名を超える申し込みがあり、うれしい悲鳴をあげました。出来るだけ全員の方に撮影していただきたいと日本モンキーセンターのご了解の元、参加者を5斑に分けタイムスケジュールを設定しました。
きょうの撮影の目玉、頭上をサルたちが自由に行き来する「モンキースクランブル」では8名ずつ14班に分かれ、ヘルメットに安全ベルトを装着し高所作業車のかごに乗りクレーンで約20メートルの高所へ移動し、目の前で体操選手のように鉄棒を渡り歩いているサルを目の前で撮影しました。
フクロテナガサル(和名)がカメラマンの姿に驚いたりびっくりしたり。飼育員さんがサルの名前「お父さんのアボ」「お母さんのリンダ」「キュウイ」「パパイヤ」「ライチ」と熱き声援、カメラマンも「こちら向いて」「カッコイイ!」と声かけ、サルも決めのポーズやブランコのパフォーマンス。暑さを忘れてサルの気持ちになって空中撮影を楽しむことができました。スクランブルに上がってこないシーンもあり撮影できなかった班もあり残念な思いがしましたが次回に期待しましょう。
次の撮影ポイントは屋久島に生息するヤクニホンザル約150頭が暮らす「モンキーバレー」。春に生まれた赤ちゃんサルがおっぱいを飲んでいる愛くるしい姿や、仲間争いをしている元気なサル、暑さにバテて添え木で寝ているサルなど、しっかりとサルの家族へまなざしを向けることができました。冬季はたき火にあたる姿が見られます。
もう一つはマダガスカル島のワオキツネザルが暮らす島の中に入って間近で見ることが出来る「WAOランド」。草の木陰でクルクル目玉のシッポの長いお猿さんが元気に飛び回っていました。サルがカメラのレンズを覗くシーンもあり好奇心いっぱいのワオキツネザルに出会いました。
最後に案内役の加藤章モンキーセンター社会普及室長が生まれたばかりのコモンマーモセットの赤ちゃんを抱えて登場「まあ・・・小さい。ハツカネズミみたい」と感動。ミ―ンミン蝉の声を聞きながら熱中症に注意しながら夕方まで撮影を楽しむことができました。
サルたちの生態や体験談をうかがいながら一味ちがった充実の撮影会でした。前例のない多人数の参加者を受け入れて下さった前園長の加藤章・社会普及室長はじめ学芸員、飼育員、高所作業車オペレーターの皆様のご協力に感謝いたします。
(中部本部委員・下里幸子、写真は事務局撮影)
2015年度の撮影会はは例年通り5月ごろに開催する予定です。ご期待下さい。