三重県本部は8月4日、桑名市で開かれた「石取り祭」で、今年度最初のフォトハイキング撮影会を実施。県内の各支部員や一般者も含め、県内外から150名近くが参加した。
午後4時。参加者らは、まだ昼間の酷暑が残る中、受け付け場所の春日大社前に集合。牛場和美県本部委員長の挨拶と諸注意のあと、4つの班に分かれて祭り会場に向かい、作品づくりに精を出した。
この祭りは、故永六輔さんが「日本一やかましい祭り」とテレビで紹介したことから、全国的にも有名になった。「天下の奇祭」とも呼ばれ、2007年には「桑名石取祭の祭車行事」の名称で国重要無形民俗文化財に指定された。
今年は、街の東西を貫く八軒通りに祭車39台が一斉に並ぶ光景が見られ、夕暮れ時の強烈な逆光が人々や祭車を素敵に演出してくれた。最高潮は、勇壮な叩き込みが一段と増す夜だが、それまでは子供と女性が祭りの主役。中でも揃いの法被と鉢巻姿の可愛らしい子供たちは格好の被写体だった。
全日写連の会員さんは、研ぎ澄まされた感性の持ち主が多いので、来年1月にある審査会にどんな作品が並ぶのか今から楽しみだ。
(写真と文 三重県本部委員 近藤茂樹)