全日本写真連盟

高山で「出前教室」開催 約200枚を1点ずつ講評

中部本部は2月14日、18年度2回目の「出前写真教室」を岐阜県高山市の高山市民文化会館で開講した。

 この日は、同市に活動拠点を置く「飛騨」と「アート飛騨」両支部を中心に、会員20数名が参加。同本部からは伊藤滋委員長、加藤徹委員(同県本部委員長)、坂尾富司(三重県本部同)が出向き、指導に当たった。

 当初は、参加者が持ち寄った作品を各講師が一人ずつ個別に添削する予定だったが、「他の人の作品も見たい」との声から、関市での開催時と同様、全作品を掲示する形式をとった。

  講座は、全日写連加盟校である飛驒市の同県立吉城高校で、非常勤講師として写真部を指導する個人会員の森陽一さんが、授業で来られなかった部員の作品を披露したのを皮切りに、13時からスタート。その後、全参加者の作品が次々と入れ替えられ、講師陣が計200枚近い作品を交代で1点ずつ講評した。参加者も、体験談を交えた具体的に示されるアドバイスをメモするなどして、真剣な表情で耳を傾けていた。

飛騨支部長の直井隆義さんは「名古屋の教室へは遠いので行きづらい。地元には写真の専門的な知識を持った先生が少ないため、レベルを上げるのに今回のような企画は有り難い。出前教室の必要性を改めて感じた。今後の活動に生かしたい」。

 「仲間内だけではあまり上達せず、歯がゆい思いをしていた」と話すのはアート飛騨支部長の新井恭治さん。後日開いた勉強会では、授業で得た知識をもとに、トリミングや構図などに時間をかけて話し合ったという。

 また、別の参加者からも「各講師の考え方が聞け、大変ためになった」「思い切ったトリミングで、より主題が引き立つことが分かった」「いろんな事を学び、頭がいっぱいだったが、アッという間の4時間だった」などの感想が寄せられた。

 加藤委員は「時間はかかるが、やはり全員分の解説が同時に聞ける方式が良いと思う。県内の他地域でも行いたい」。また、坂尾委員も「少し助言するだけで、一段と良くなる作品が多かった。次回は実際に外で撮影指導もしてみたい」と意欲的だ。

 伊藤委員長は「参加者からの質問もあり、有意義に感じた。もう少し添削したかったが時間が足りなかった。18年度は岐阜の2地域でしか出来なかったので、19年度は別の県や回数も増やして実施したい。希望する支部は遠慮せず、事務局へ申し出てほしい。個人会員にも積極的に参加してもらいたいが、問題は開催地域の対象者にどう呼びかけるか……。何とか良い方法を検討したい」と語った。
(中部本部事務局長 日置康夫)

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