「今までにない写真教室」。
そんな曖昧な名前にしたのは多分、皆さんがこれまで経験したことがないような中身の講座だからです。
全日写連(全日本写真連盟)は1926年創設の歴史ある写真愛好家団体ですが、名称が堅苦しい印象を与えがちな上、全体的にコンテスト志向であることから、若い世代ほど入会への敷居が高いようです。
また、会員になっても初心者には基礎から学べる教室がなかったり、いわゆる「全日風」の作品でないとコンテストで評価されにくかったりするせいか、「自分には合わない」と退会されてしまう方もおられます。
「写真は自己表現の一手段」。
私は常々、そう思っていますが、残念ながら今の全日写連では、いくら素敵な写真でもコンテスト向きでない作品は日の目を見ず、写真を気軽に撮って楽しむ雰囲気や場もほとんどありません。
そこで、そういった部分を少しでも解消し、「写真を生涯の趣味にしてもらえたら……」との思いから今回、この企画を打ち出した次第です。
この講座では、スナップや風景といった「記録写真」ではなく、テーブルフォトやトリックフォトなど、主に頭で考えて絵づくりする「創作写真」の撮り方をいろいろ学んでいきます。人によっては「お遊び」と受け取る方もおいででしょうが、講師の西本さんが掲げる指導方針は「見る人の心を動かす作品づくり」。これはどんな芸術においても共通する核心部分です。
いつもと違うジャンルの写真撮影を知ることは、フォトグラファーとしての「引き出し」が増えるだけでなく、被写体に対する「新たな視点」を培うことにもつながります。体力の衰えなどで遠出が難しくなるとカメラを置いてしまわれる方も多いですが、この講座を受ければ、身近な場所でも写真活動が一生楽しめるようなノウハウを身に付けて頂けると確信しております。
この案内を読んで少しでも興味を持たれた方。是非この機会に写真の「新たな扉」を開いてみてください。お申し込みを心よりお待ちしております。
(中部本部事務局長 日置康夫)