全日本写真連盟

全日本写真連盟の新会長に渡辺雅隆さん・副会長に榎並悦子さん

 2022年6月、22年間にわたり全日本写真連盟の会長を務め、写真家として初めて文化勲章を受章された田沼武能さんが逝去されました。その後、次期会長の人選を進めてきましたが、朝日新聞社前社長の渡辺雅隆さんに就任を要請し、快く承諾していただきました。
 渡辺さんは朝日新聞社長として6年にわたり全日本写真連盟名誉会長を務めました。在任中には、全日写連が創立90周年を迎え、記念式典などに大変ご協力いただきました。また、田沼前会長が文化勲章を受章した際には、文化勲章を祝う会の発起人になるなど田沼前会長とも深い交流をお持ちです。田沼前会長が就任する以前は、全日写連会長は朝日新聞社長が務めていたことから、このたび渡辺さんを会長に迎えることにいたしました。
 また、空席となっていました全日本写真連盟副会長には写真家の榎並悦子さんをお迎えします。榎並さんは国際写真サロンや朝日写真展などをはじめ、全日写連のコンテストや撮影会に長年にわたりご協力いただいてきました。東日本大震災では2011年11月に、全日写連の「頑張る家族の肖像」プロジェクトに田沼先生と参加し、仮設住宅を訪問し多くの被災されたご家族のポートレートを撮影されました。写真家としても世界が抱える課題に鋭い視点を向けると同時に、女性としての優しい眼差しを忘れず、今後のアマチュア写真界を指導いただくうえで適任と判断し、副会長就任をお願いしました。

渡辺雅隆会長


100周年、そしてその先へ

 自宅のある京都府南部はかつて山城国と呼ばれ、京都はもとより奈良、大阪にも近い歴史的な魅力に溢れた地域です。歴史散歩、季節の散歩を楽しもうと出かけた先々で、ご夫婦そろってカメラを手にしたり、仲間と撮影を楽しんだりしているリライフ世代を多く見かけます。食事処やカフェでは、若者がスマートホン(スマホ)を手にまずは撮影、という場面も珍しいことではありません。「インスタ映え」が流行語大賞になったのが2017年。それさえも最近は「古い」と言われるくらい、当たり前の光景になりました。
 スマホのカメラ機能が飛躍的に向上し、「一億総カメラマン時代」になりました。スマホから一歩進んでミラーレスカメラなどで作品の差別化をはかろうとするニーズもあって、カメラ業界も力が入っているようです。全日写連は1926年(大正15年)の創設以来、その時代、時代の写真文化を創造し、写真とともにある豊かな暮らしに貢献してきました。高齢化などで会員の減少といった課題に直面してはいますが、有料会員、無料Web会員を合わせると10000人を超える会員が集う国内最大の写真愛好家団体です。
 旅、食、祭り、趣味、季節の花や風景……。写真は実に多彩に私たちの営みを記録し、記憶を蘇らせてくれます。全日写連はこれからも写真を通じてみなさんの魅力的な暮らしのお手伝いをしていきたいと思っています。

 昨年亡くなられた田沼武能会長の後任として、このほど、伝統ある全日写連の会長を拝命いたしました。あらためまして、よろしくお願いします。副会長は写真家の榎並悦子さんにお引き受けいただきました。ご承知のように多くのコンテストや撮影会などで講師としてもみなさんと交流を深めてこられた方です。
榎並副会長や理事のみなさん、全国の会員のみなさんとともに、2026年の全日写連創立100周年、さらにはその先も見据えて発展していけるように力を尽くして参ります。ご支援をよろしくお願いします。
                                             全日本写真連盟会長 渡辺雅隆

  

榎並悦子副会長




写真は人生の喜び、仲間は人生の財産

 この度、全日本写真連盟副会長に就任しました写真家の榎並悦子です。突然に大役を仰せつかり戸惑ってはおりますが、渡辺雅隆会長、事務局と連携を図りながら精一杯務めさせていただきます。お力添えのほどよろしくお願いいたします。 全日本写真連盟の皆さまとのお付き合いは、関東本部委員となりました1999年頃だと思いますので、かれこれ四半世紀近くになろうかと思います。これまで全国で開催された撮影会や、セミナー、コンテスト等で、各地の方々と交流できましたことは大きな喜びと共に貴重な経験となりました。とりわけ東日本大震災被災地での「頑張る家族の肖像」撮影に携わらせていただいたときのことは強く記憶に残っています。どのように被災地支援をすればいいか誰もが考えあぐねているときに、写真で出来ることをしようと会員、写真機材、用品メーカー、資生堂の美容スタッフらが一致団結してプロジェクトを立ち上げました。ひとりの力は小さくても写真繋がりの皆が協力し合えば、できることはまだまだあると嬉しくなりました。写真は人生の喜び、仲間は人生の財産であると強く感じ入りました。
 80周年記念の撮影会も忘れられません。大阪南港の会場には3500名を超える参加者が集まり、見渡す限り人で埋め尽くされた光景に田沼武能前会長と顔を見合わせ、仰天したことを思い出します。続く関東、子どもの国もこれまで見たこともないような人で溢れかえりました。何より集まった皆さんの表情が歓喜に満ちていたことが目に焼き付いています。全日本写真連盟という素晴らしい組織の結束力を目の当たりにした出来事でした。
 来たる2026年には創立100周年という大きな節目が訪れます。皆さんと共に手を携えてその日を晴れやかに迎えたいと思います。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
                                           全日本写真連盟副会長 榎並悦子

全日本写真連盟からのお知らせ

総本部
19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
EPSON

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2022/08/01
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