全日本写真連盟

岐阜県関市で初の「出前教室」を開催

作品を選ぶ講師陣
 中部本部ではフォトアサヒ5月号の「頑張る支部 番外」でも紹介された「個人写真教室」を10月12日、初めて地方で実施した。この催事は通常、毎月第4木曜の夕方に朝日新聞名古屋本社で開いているが、「遠方からは参加しづらい」との声もあり、「なら、こちらから……」と、地域交流も兼ねた「出前教室」を今年度事業の目玉に挙げていた。

 初回の会場となったのは、岐阜県関市の中央公民館「わかくさプラザ」。同市内に活動拠点を置く支部「リアル関」の月例会に、もう1つの地元支部「写楽」と、全日の会員校である市立関商工高等学校写真部のメンバーが加わるかたちで行われた。

 この日は、講師に中部本部から委員長の伊藤滋、委員の安藤宏幸、加藤徹(岐阜県本部委員長)、田中清文(同副委員長)の4氏を招き、2支部の25人、顧問を含む同校写真部の4人、計29人が受講。今回は個人写真教室のような添削形式ではなく、1人2点ずつ持参した作品を掲示。各講師が選んだ5作品に順位を付けた。採点中には伊藤委員長が1枚1枚、ワンポイントアドバイスを交えつつ講評。途中からは他の講師も加わり、受講生らは、また違った意見や感想に耳を傾けていた。

持ち込まれた作品は伊藤委員長が1点ずつ講評した
 最後のあいさつで伊藤委員長は、「私も所属する支部の例会には作品を出すが、10位内に入らないこともある。とにかく写真は撮っていないと下手になっていく」と、普段から撮り続けることの大切さを説いて締めくくった。

 初めての合同支部例会で進行に悩んだという、リアル関支部長の上村勉さんは「伊藤先生の作品も拝見できて有意義だった。3年前に亡くなった元中部本部顧問の支部メンバー・木村悦雄さんも、よく互選の採点中に1枚ずつアドバイスしてくださったので、当時を思い出しました」と懐かしんだ。

 写楽支部長の兼松克司さんは「先生方には豊かな見識で、どう撮ればその作品がもっと良くなるのか説明してもらえ、感謝している。今回は時間が少なく無理だったが、作者がどこに感動してシャッターを切ったか聞いてほしかった。今度はぜひ昼間にやってほしい」と早くも次回の開催を期待する。

 同校写真部顧問の井戸俊博先生も「順位まで付け、あれだけ詳しく指導頂けるとは思っていなかった。もっと良い作品を用意すればよかった。機会があればまた参加させて頂きたい」。1年生部員の稲冨樹くんと安江壱騎くんも「いろんなアドバイスをもらえ、とても勉強になった。今後の撮影にいかしたい」と喜んだ。

 「出前教室」の今後について伊藤委員長は「年度内にもう1、2カ所で行いたい。今後、地域交流の仕方と実施後のフォローについても検討したい」と話している。

(文・写真/中部本部事務局長 日置康夫)

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