全日本写真連盟

第21回全日本モノクロ写真展

第21回全日本モノクロ写真展(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品90点が決まった。
全国から568人、2726点の応募があった。今年も写真家の中藤毅彦さんが審査した。
■講評
全体的な印象として、スナップ、ポートレート、ドキュメントなどジャンルを問わず人間が写った力強い作品が多かった。
コロナ禍も3年目になった。一時期のような世界がまひした状況から再始動し、困難な時でもたくましく生きる人々の姿が応募作品に反映されているように感じられた。
一方で、数は少なくとも光と影の芸術という美意識をもって表現を試みたアート的作品にも印象に残る秀作があった。

 最優秀賞「心惹かれて」 水谷寛(三重県)

鏡を効果的に使った対称形の構図が他を圧する存在感を発していた。もうひとりの自分と見つめ合う女の子は「鏡の国のアリス」のごとく異世界に入り込もうとしているようだ。好奇心に満ちた無垢(むく)な目力が強く印象に残る。

 朝日新聞社賞「愛し子よ」 井関正敏(神奈川県)

テングザルの母子だろうか。抱擁する姿が聖母子像のイコンのように美しく胸を打つ。野生か飼育下に関係なく動物には動物の誇りや愛があるものだ。動物園での撮影と思われるが、愛情深い様子を見事に捉えている。

 全日写連賞「『街路にて』 恋人達 夕日 影希望へ」 吾藤亮(大阪府)

超広角レンズを使用したパノラマ撮影で、街の空気と人々の姿が豊富な情報量で捉えられている。マスク姿でデートを楽しむ若者の姿にコロナ禍の中でのささやかな幸福がある。時代が写ったスナップと言えるだろう。

 関東本部長賞「日輪のトロフィー」 三澤久(山梨県)

プリントの完成度が飛び抜けている。木のシルエットの上に日暈(ひがさ)が美しく広がる光景は、白から黒の階調のみで表現するモノクロプリントならではの醍醐味だ。

 フォトアサヒ賞「伝統と今」 竹内喜代美(三重県)

タイトル通り、伝統的な祭り装束とマスクの組み合わせのアンバランスさに、時代が反映されている。それだけだと意味的に過ぎるのだが、このポートレートの魅力は子供の目の澄んだ美しさにこそある。

 特選「嗚呼」 有馬哲史(東京都)

 特選「希望」 福岡育代(東京都)

 特選「ロッカー」 並木良枝(千葉県)

 特選「何人も」 堀内道正(茨城県)

 特選「技能実習生 離日の別れ」 山田康(静岡県)

 準特選「雨上がり」 國本三郎(三重県)

 準特選「誕生」 角田孝(茨城県)

 準特選「何想う」 柳川武春(神奈川県)

 準特選「年老いて」 笠原明(埼玉県)

 準特選「男の勲章」 雨宮清(東京都)

 準特選「一本の木」 岡村國次(新潟県)

 準特選「俺の居場所」 宇佐見冨士夫(福島県)

 準特選「遠い記憶」 小杉美千代(神奈川県)

 準特選「見物」 竹歳雅秀(鳥取県)

 準特選「癒しの森」 加藤利光(静岡県)

 入選

「Z世代・優華」 松本アキラ(神奈川県)

「マスクしなきゃダメ」 樋口逸見(埼玉県)

「永い道程」 温井秀明(千葉県)

「歩を往く」 佐藤涼太(山形県)

「寒行」 樋渡博(山形県)

「背比べ」 岡田康一(茨城県)

「「生涯現役」さぁ~」 中嶋幸子(埼玉県)

「連絡係」 小林進(埼玉県)

「古い電車の少女」 吉田義一(埼玉県)

「噴水に歓声」 高橋範人(埼玉県)

「無題」 haco(埼玉県)

「見つめられ」 冨田学(埼玉県)

「住み処」 三好紘一(埼玉県)

「視線」 山本加代子(千葉県)

「青春電車」 国広妙子(千葉県)

「明日も大漁だ!」 青柳征三(千葉県)

「祈り」 Zohre Miha(東京都)

「十間橋」 三浦泰嗣(東京都)

「別れを惜しむ」 木下大輔(東京都)

「僕の日課」 楠瀬彰彦(東京都)

「雨支度」 麓直美(東京都)

「まなざし」 佐久間俊輔(東京都)

「光の糸」 樽川一郎(東京都)

「肌模様」 神部保(神奈川県)

「本日の主役」 髙野郁男(神奈川県)

「黄昏のビギン」 千葉栄作(神奈川県)

「少年僧」 小林渡(神奈川県)

「春遠からし」 池田玲(神奈川県)

「水面を走る」 小島知子(神奈川県)

「竹青」 中澤賢治(神奈川県)

「真夏の法要」 二見清(神奈川県)

「輪舞曲」 望月貴光(山梨県)

「幻有なれば悠久」 長塚響平(山梨県)

「ニューヘアスタイル?」 南波進(静岡県)

「もう少しだ頑張れ」 勝又説夫(静岡県)

「天使の輪」 松永愛子(静岡県)

「ただいま」 吉川正宏(静岡県)

「相撲少年の残念」 松浦昭宏(静岡県)

「子供歌舞伎」 外勢肇(愛知県)

「出番待ち」 岡島章(愛知県)

「つかの間の休息」 近藤茂樹(三重県)

「ヒカリモノ」 村田和人(三重県)

「視線」 橋本英幸(三重県)

「サンドアート・ピカソ」 宇利和也(三重県)

「シュルレアリスム」 藤田勝巳(京都府)

「アワ アート」 古地幸男(大阪府)

「最後の奉仕」 藤原純三(大阪府)

「スパイダーマン」 勘田征雄(大阪府)

「市松模様」 都倉保信(大阪府)

「待つ」 森山登志子(大阪府)

「いぶし銀な面構え」 溝手宏(大阪府)

「微笑(Self portrait)」 井上美穂(大阪府)

「売られゆく命」 垣村早苗(兵庫県)

「廃棄自転車」 奥井利明(兵庫県)

「待ち侘びて」 近藤義之(和歌山県)

「凍てつく朝」 片岡佳子(広島県)

「小惑星」 中川裕子(広島県)

「特等席」 岡本早苗(徳島県)

「窓辺」 小出由美(沖縄県)

「音」 祖慶良勇(沖縄県)

 入選(高校生)

「歓喜」 反町天駿(群馬県)

「残響」 羽鳥帆南美(群馬県)

「本音」 髙木綾乃(広島県)

「大興奮」 伊部瑠華(新潟県)

「これこれ!」 金山芽依(新潟県)

「押忍!」 加藤春樹(静岡県)

「交差点」 坂﨑遼太郎(東京都)

「前照灯が光る頃」 岡本直晃(東京都)

「狙」 土屋森路(富山県)

「閉じ込められた」 山本翔太(福井県)

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2022/08/01
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