全日本写真連盟

第25回全日本モノクロ写真展

審査 写真家・関東本部委員 ハービー・山口

総評
 モノクロ写真を撮る方々は、とても写真の本質を理解していると感じます。一見綺麗な色が画面にあると、そこに目がいってしまいます。それは悪いことではありませんが、表面に写っている物事の裏側、あるいは表面の下に存在する深層を撮ろうとすると、時として色の要素が不要になります。深層(テーマ)を表現することに成功した時、結果として色が無い分、写真の存在感が強烈になるのです。モノクロというと写真の他に水墨画などいくつかの例が思い浮かびますが、物事の本質に迫ろうとする一つの手法なのです。

 最優秀賞「影遊び」 巖谷英之(神奈川県)

影と実像を上手くコントロールしました。外にいる父と娘さんは影、それを撮影している母は手前にいる実像で捉えました。窓枠の縦横の幾何学的要素を巧みに使い、陰影とデザイン的要素が絡み合った秀作です。

 朝日新聞社賞「年輪と一縷」 佐藤涼太(山形県)

ご年配の方の手先。画面中央には針に糸を通している様子が写っています。裁縫を生業としている方でしょうか。この手先で起きている事柄が、この方の人生が凝縮しているようです。一切の無駄を排したシンプルかつ強い一枚です。

 全日本写真連盟賞「インバウンドの挑戦」 岡本洋三(東京都)

願い事を書いている女性の横顔、そして力が込められた指の形に、この女性の真剣さが見て取れます。特に瞳から伺える力強さに、並々ならぬエネルギーと胸中が見えます。横顔にはその方の人格が、より正直に表れるように思います。

 関東本部長賞「父になる」 田中俊寛(福岡県)

構図の切り取り方に目が止まりました。赤ちゃんを膝の上に乗せたお父さん、その膝の辺りで構図を作るという大胆な切り取り方が新鮮です。お父さんの笑顔を写したいと思いがちですが、それを排したセンスに驚かされます。

 フォトアサヒ賞「クライマックス」 吉川正宏(静岡県)

ホルンを演奏する4名。衣装を見ると何かのイベントなのでしょうか。背景のディティールを排し、黒一色にすることで演奏者が浮き立ちました。4人が上を向いていることで、この場面がポジティブになり、未来に向かう力強さにつながりました。

 特選「古都の少女」 中沢賢治(神奈川県)

 特選「力木」 外勢肇(愛知県)

 特選「夏の思い出」 金澤誠(栃木県)

 特選「仄あかり」 吉野通晃(埼玉県)

 特選「湯遊び」 渡部和範(神奈川県)

 準特選「噴水」 福島秀和(福岡県)

 準特選「阿」 山﨑正裕(埼玉県)

 準特選「ねえ、こっちに来ない?」 鈴木和子(神奈川県)

 準特選「杖仲間」 國本三郎(三重県)

 準特選「光を仰ぐ人」 野田光治(神奈川県)

 準特選「大いなる宇宙の小さな命」 中村和貴(福岡県)

 準特選「それでも在る」 古熊美帆(神奈川県)

 準特選「晩夏に咲く」 望月貴光(山梨県)

 準特選「別れの日」 細川弘明(東京都)

 準特選「憧れ」 浅野和夫(奈良県)

 入選

「春を呼ぶ厳かな炎」 齋藤佳英(大阪府)

「青春」 関髙樹(兵庫県)

「海を目指す」 折原麻子(愛知県)

「異次元」 安藤和子(北海道)

「眸子」 神久德(宮城県)

「リズム」 樋渡博(山形県)

「それぞれの空間」 宇佐見冨士夫(福島県)

「笑顔爆発」 高木信幸(福島県)

「大空に倒立」 松下昇一(茨城県)

「待機」 中庭健人(茨城県)

「忘れ去りし物(3.11より)」 小薬勝雄(茨城県)

「夕暮れのダイヤモンド」 髙塩定男(栃木県)

「宙の怪物」 橘伸一朗(群馬県)

「優しい言葉」 宮崎雅代(埼玉県)

「達者なガイドさん」 又賀義信(埼玉県)

「帰り路は遠回り」 見富昌信(埼玉県)

「凍てつく街路」 大谷晴通(埼玉県)

「疲れた未来君たち」 古怒田潔(埼玉県)

「清冽」 小澤秀敏(埼玉県)

「宴」 一瀬富左男(埼玉県)

「静と動」 福井憲男(埼玉県)

「一円の願い」 新井傳(埼玉県)

「大量破棄」 庵地紀子(埼玉県)

「夢の広がり」 村重剛(千葉県)

「湖水の水没林」 安間光雄(千葉県)

「奪衣婆」 石井凪(東京都)

「なった日から」 佐藤貴明(東京都)

「高知から来ました」 有馬良江(東京都)

「絆」 輪座克彦(東京都)

「あなたがいる」 吉岡孝芳(東京都)

「男は度胸」 大川正宏(東京都)

「休息バッグ」 志村直樹(東京都)

「忙しい朝」 武田典子(神奈川県)

「ふたり旅」 伊藤信幸(神奈川県)

「宵闇の路地裏」 渡辺隆弘(神奈川県)

「あの日のこと」 岩切美春(神奈川県)

「魅惑の影」 佐藤めぐみ(神奈川県)

「姉弟」 横山美智男(神奈川県)

「心地よい汗」 塚本和男(神奈川県)

「人それぞれ」 小林渡(神奈川県)

「修行僧」 中野雅子(神奈川県)

「現代の街歩き」 小島為玖生(神奈川県)

「ピアスの行方」 湯浅克男(神奈川県)

「Spark!!」 小林麻由子(神奈川県)

「星に願いを」 山内明徳(神奈川県)

「等高線」 猪狩淳(神奈川県)

「マオリが見つめる天の川」 竹端榮(神奈川県)

「何が飛んで来る?!」 埜村秀(神奈川県)

「住みたい町」 岡村國次(新潟県)

「初夏」 藤木雅彦(新潟県)

「仏眼」 石田朋之(新潟県)

「影あそび」 永井真澄(静岡県)

「最終電車の二人」 松浦幸蔵(静岡県)

「凝視」 竹内喜代美(三重県)

「私の流儀 ~STAY PUNK!~」 植野真知子(パリ)

「トラック生活」 山口邦夫(大阪府)

「憧れ」 垣村早苗(兵庫県)

「仕度」 糸田みわ子(兵庫県)

「二人でお散歩」 大原剛(奈良県)

「影と私」 梅田充紀(奈良県)

「なんかへん」 藤田学(広島県)

「童心」 島元慶子(高知県)

「ジャズの調べ」 堤かず子(福岡県)

「八咫烏」 中村健司(福岡県)

 入選(高校生)

「交じり、絡まり合う」 辻岡心美(愛知県)

「色を失った午後」 内山優香(新潟県)

「家」 王弘明(愛知県)

「狭い世界に魅せられて」 津島笑ノ助(岡山県)

「オーシャン・ボーイ」 服部栞奈(沖縄県)

「腹ペコ包囲網」 鈴木涼(山形県)

「もう一人の私」 伊ノ木佑衣(広島県)

全日本写真連盟からのお知らせ

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26/8/5 夏季休業のお知らせ
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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