全日本写真連盟

第23回全日本モノクロ写真展

審査 写真家・関東本部委員 ハービー・山口

総評
 審査をしながら応募した方々のモノクロ写真へのこだわりがひしひしと伝わってきました。ベテランの方もかなりいらっしゃると思います。見応えがある作品が多く、改めてモノクロ写真の良さ、強さを再確認することが出来ました。
 モノクロ写真には白、黒、そしてその中間調しかないのですが、それ故に色に捉われなることなく、テーマの本質が強調されるという大きな効果があります。また、モノクロの美しいグラデーションにも心を奪われます。
 ここに選ばれた優れた作品を見て、モノクロの良さを認識する方も多くいられるでしょう。これからのモノクロ写真の発展を大いに期待しています。

 最優秀賞「記念写真」 吉田義一(埼玉県)

見慣れた東京のアイコンの一つであるスカイツリーを背景に、写っている方々のそれぞれの生活感、
あるいは人生を垣間見ることが出来ます。それぞれが違う人生なのに、撮影地は共通しているという
心理に興味をそそられます。どこか植田正治さんの作風を彷彿とさせます。

 朝日新聞社賞「光のいたずら」 髙塩定男(栃木県)

逆光がシルエットを作っています。地表には長い影が落ちています。バットを振る姿も美しいですね。
夕日の色に囚われずにモノクロの画面構成がドラマティックです。人の表情が見えないのに、彼らの心の内が見えてきそうです。

 全日本写真連盟賞「お台場サンデー」 高橋雅昭(東京都)

どこか海外でのスナップかと思いましたが日本での撮影でした。彼らがとても絵になります。ファッション
誌の見開きページのようです。背景のテントや服装に色がない分、彼らの表情や心境が伝わってくるのでしょう。カメラに向かって笑顔を見せていないのがリアリティーにつながっています。

 関東本部長賞「16歳」 新垣隆吾(沖縄県)

校内の廊下での撮影ですが、彼女の足を見せていないというアイデアにやられました。足が見えていない、スカートが揺らいでいる。それだけでこれだけの意外性を持たすことが出来るのですね。遊び心やユーモア
とか、小さなアイデアを持つことの意味を見せつけられました。

 フォトアサヒ賞「しばしの別れ」 梅原邦隆(静岡県)

様々な物語を想像させる写真に惹きつけられました。二人の再会か別れか?性別は?二人の間柄は?この作品が仮にカラーですと、服装や車の色に気を取られてしまいます。モノクロだからこそのドラマを感じます。また顔を見せていないのがさらに想像力を煽っています。

 特選「夢か現か幻か」 板橋かおる(山梨県)

 特選「まなざし」 水谷寛(三重県)

 特選「ノスタルジア」 石原一夫(岡山県)

 特選「釣りより酒や!」 石川満彦(山口県)

 特選「震災後5ヶ月目3」 奥村洋司(神奈川県)

 準特選「田植えを終えて」 岡本早苗(徳島県)

 準特選「赤ちゃんがいる幸せ」 河野秀一(神奈川県)

 準特選「目指すはロックバンド」 矢野直孝(神奈川県)

 準特選「ブレない人生」 鈴木一彦(大阪府)

 準特選「風の中で」 藤木雅彦(新潟県)

 準特選「祈り」 畠中奈穂美(神奈川県)

 準特選「待ち合わせ」 佐藤睦(静岡県)

 準特選「パワーチャージ」 長原恭子(兵庫県)

 準特選「夜行」 松葉修(茨城県)

 準特選「光る水玉」 窪田保孝(愛媛県)

 入選

「白い靴」 岩永憲明(東京都)

「樹影に遊ぶ」 松下昇一(茨城県)

「アバンチュールな午後」 一瀬富左男(埼玉県)

「対局」 寺田保正(秋田県)

「分子構造」 冨田学(埼玉県)

「沈みゆく記憶」 小澤秀敏(埼玉県)

「万華鏡」 西脇克己(埼玉県)

「天と地と」 田林勲(埼玉県)

「戸惑うライダー」 八木英雄(宮城県)

「大好きじいじ」 小林千津子(埼玉県)

「そっと体験」 中村裕子(埼玉県)

「黙想」 輪座克彦(埼玉県)

「大丈夫かな」 栗原秀夫(埼玉県)

「吽」 山﨑正裕(埼玉県)

「同級生」 秋山正則(群馬県)

「坂の街」 金澤誠(栃木県)

「ガスボンベのある家」 五條芳壽(茨城県)

「解除後の津島地区」 小薬勝雄(茨城県)

「守護神」 石原民雄(茨城県)

「眼光」 梅澤裕紀(東京都)

「月夜の怪人」 佐藤祐一(福島県)

「御供え」 宇佐見冨士夫(福島県)

「或る猫生」 佐藤涼太(山形県)

「春がすみ」 谷村愛子(埼玉県)

「ナイスバッター」 大澤秋良(埼玉県)

「水都を偲ぶ」 庵地紀子(埼玉県)

「駅前もラッシュアワー」 久富智俊(千葉県)

「潮風になびく」 横井新(千葉県)

「祇園祭の日」 大西経理(千葉県)

「都会の雨」 飯田幸雄(千葉県)

「最終電車」 佐々木美由紀(東京都)

「光のマジック」 楠瀬彰彦(東京都)

「お宅どちら?」 清水一夫(東京都)

「リボーン」 堀内彰(東京都)

「笑顔」 佐久間俊輔(東京都)

「スクランブル」 吉岡孝芳(東京都)

「桜散る川面をぬって」 塩谷一郎(東京都)

「帰還」 千葉栄作(神奈川県)

「堂々と」 江口アヤ子(神奈川県)

「どうした尻もち!」 横山美智男(神奈川県)

「地方巡業」 小林渡(神奈川県)

「あの日の午後」 中野雅子(神奈川県)

「ハローウィンの夜」 小島知子(神奈川県)

「淡影の流れ」 有田俊介(神奈川県)

「待ってました」 濱田一壽(神奈川県)

「何処へ」 柴崎富士夫(神奈川県)

「湿疹のある自写像」 和田達夫(神奈川県)

「視線」 佐藤久雄(神奈川県)

「お家へ帰ろう」 岡村國次(新潟県)

「井戸端会議」 髙木美栄子(福井県)

「待ち合せ」 梁井英雄(三重県)

「ジグソーパズル」 岡島章(愛知県)

「火を守る」 松浦昭宏(静岡県)

「富士への道」 鳥羽明(静岡県)

「源兵衛川の夏」 加藤春樹(静岡県)

「木枯らしに負けない」 露木義光(静岡県)

「一家の乗り物」 朝井美紀子(長野県)

「残月」 渡辺英基(山梨県)

「映えスポット」 望月貴光(山梨県)

「坂道」 三澤久(山梨県)

「日向ぼっこ」 松本美枝子(岡山県)

「浸食」 藤田学(広島県)

「潜む」 和田知久(広島県)

「耐寒」 片岡佳子(広島県)

「街の虚像」 山本明訓(広島県)

「弓を射る」 黒木丸生(山口県)

「あっちゃんの店」 瀧口智之(福岡県)

「流れる光にあなたを止める」 玉城充(沖縄県)

「帰路」 大西惠美子(大阪府)

「視線」 竹歳雅秀(鳥取県)

 入選(高校生)

「世代を超えた仲間」 設楽旦陽(山形県)

「歓喜の瞬間」 岩間詩乃(新潟県)

「憔悴」 倉本妃杏(群馬県)

「ばぁっ!」 宮城芽唯(沖縄県)

「見つめる」 豊田真之(大阪府)

「Memory」 木村春奈(福井県)

「高嶺の花子さん」 中村春香(沖縄県)

「ジャッジメント」 堀口璃桜(群馬県)

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2022/08/01
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