第24回朝日四国写真展の公開審査会が11月5日高知県南国市で開催されました。四国四県の各本部所属会員・個人会員・一般を合わせ174名から756点の応募があり、総本部理事・富田健治氏、関西本部委員長・山中健次氏、関西本部長・小林正明氏の3名により慎重に審査された結果、朝日新聞社大賞には香川県の城上智子さんの「集中」、アサヒカメラ賞には徳島県の秋山修一さんの「一休み」が選ばれました。 審査終了後,上位入賞作品については,審査員3人が1点ずつ講評されました。入賞27点及び入選作品50点は,本年12月中旬から来年3月中旬にかけて各県本部における巡回展で展示されます。
器(うつわ)創りに真剣な眼差しで取り組む少女、制作中にハプニングが発生し、懸命に修正に励む精神力が伝わってきます=富田健治
農作業の手を休め、休憩する夫婦。仲睦まじく笑顔で語り合う微笑ましい姿をチャンス良く纏めた作者の感性は見事です=富田健治
窓に映る女性の無表情さ、投げ出した脚にアンバランスな五本指ソックス、どんな旅なのか思いが広がる写真です。モノクロ表現が効果的です=小林正明
暮れ行く頃、明かりを灯し列車が走る。星空と雲に変化を持たせた幻想的ムードの中、夢乗せて旅立つイメージ感が漂う=富田健治
3カ所の歩道橋を黄色い傘を差して渡る児童たち。発見の目と撮影位置が抜群の作です=山中健次
男性の手を握り火渡りの男性を援助する修験者。シンプルで心温まる作品です=山中健次
地面に落ちた花の赤と木の緑の対比がいいですね。奥への広がりがあるところに、立ちこめる霧が幻想的です。静寂さに引き込まれる作品です=小林正明
よく応募される被写体ですが、船の位置、画面構成がいいですね。雨雲が効果的に全体を引き締めてひと味違った作品に仕上がっています=小林正明