第9回東北写真サロンの審査結果を発表します。
審査員:写真家・関東本部委員 大西みつぐ
審査月日:平成30年3月3日【秋田県担当】
審査場所 秋田市文化会館
ひと仕事なのか、一風呂なのかはさておき、なんと柔和でいい笑顔をしているのか。こうした表情を引き出せた作者の誠実なシャッターがいい。深い雪、遠い山並み、山村の暮らし。一枚の写真がすべてのイメージを凝縮してくれます。
閉校後に保存された学校を訪れたようなご夫妻。奥さんのオルガンが奏でるのは黒板に貼られた「ふるさと」郷愁はお二人だけでなく、撮影者に、あるいは写真を見る私たちへと伝わってきます。自然光で露出を少し切り詰め情感を表現しています。
忽然とカーテンが上がり、背景に見事な山並みが見えてきたような情景。遊具で遊ぶ家族は平和の営みの象徴か。一見全く違う「要素」が並んでいるようですが、人間もまた自然の一部であるということ。音を感じさせない淡麗なスナップ。