「第12回人間大好き!フォトコンテスト」(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品98点が決まった。全国から413人、2303点の応募があり、田沼武能・全日本写真連盟会長が審査した。
■コロナ禍、ひと味違う力作 総評・田沼武能
コロナ禍で、今年は祭りやイベントの多くが中止になってしまったが、例年以上にハイレベルの作品が集まった。近年はカメラ機能が発達し、誰でも失敗なく写せる時代だ。何に感動し、どう写真に表現したのかが勝負の決め手となる。昨年とはひと味違う素晴らしい作品が選ばれた。人間は生涯、自分のドラマを演じて生きている。そこには喜びがあり、悲しみもある。私たちはその一瞬を切り取り、作品にする。生きとし生けるものが被写体となり、「人間大好き」が生まれると思う。人生にロマンを感じながら撮影にチャレンジしてほしい。
ウィットに富んだ作品だ。祖父のビール腹に対抗して、孫たちもシャツの下に何かを入れ、おなかを大きく見せており、おなかに赤ちゃんのいる女性に負けじとポーズをとっている。演出した光景だが、家族が参加して楽しむ姿はこのコンテストにふさわしい。