「第11回人間大好き!フォトコンテスト」(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品97点が決まった。全国から507人、2457点の応募があり、全日本写真連盟会長で写真家の田沼武能さんが審査した。
総評
「何と素晴らしい傑作だ、人間というやつは!」。シェークスピアの戯曲「ハムレット」に出てくるセリフである。私はその素晴らしい人間を写真に撮り始めて70年になる。人間は生まれてから死ぬまでの生涯、個々にドラマを演じていると思っている。今年もその人間ドラマを撮影した力作がたくさん寄せられた。スマホ時代の近年は、写真は写ることが当たり前になっている。中身の違いは撮影者が何に感動して、どう撮ったかにある。新しい発見や表現が求められ、アイデアのひらめきも重要な要素になる。