「第8回人間大好き!フォトコンテスト」(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品95点が決まった。全国から461人、2566点の応募があり、全日本写真連盟会長で写真家の田沼武能氏が審査した。
■アイデア・感性・努力を感じた 総評・田沼武能さん
人生はドラマだ、と私は思っている。「人間大好き!フォトコンテスト」は、喜びや怒り、悲しみなど、その時どきの人生を写真に凝縮して表現することを目的としている。
昨年より応募総数は少し減ったが、内容的には「人間大好き」にふさわしい作品がたくさん集まった。ただ、色彩やプリントの仕上がりが少々気になる作品も目についた。
今回、ジャンプを撮ったものが多く見られた。ジャンプするとその人の性格が表れるといわれるが、コンテストで賞を得るには、そこにハプニングが加わらなければ難しい。
近年はカメラがよくなり、ほとんどの人が100点満点で70点以上の作品を出してくる。つまり残りの30点で勝負しなければならない。それにはアイデアと感性と努力が必要であろう。上位入賞者の作品にはみなそれを感じた。
入賞するには、被写体にふり回されず、何に心をひかれたのか分析し、それを中心に撮影する。もう一息の作品が多かった。