第3回人間大好き!フォトコンテスト」(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品が決まった。全国から440人、2291点の応募があった。審査には全日本写真連盟会長で写真家の田沼武能氏があたった。
(講評)
「人生は芝居の如し」とは、福沢諭吉のことばとか、どんな人にも悲劇も喜劇も起こる。そんな日々のドラマを画面におさめ、その出来栄えを競う「人間大好き!フォトコンテスト」が今年も行われ、2千点を超える作品が集まった。
近年は、ますますカメラの性能がよくなり、撮りそこねの写真は皆無に近い。これもいい写真、そちらもいい写真・・・すばらしい写真が集まっており、差をつけるのに苦難する。上位入賞のほとんどが、身近な家族や動物たちからチャンスをつかんでおり、その中で感動を強く表現した作品が選ばれた。
晴れ着姿の娘さん、手に持つ額には自身の女学生姿に幼い頃の写真が写っている。多分、この写真の撮影者が全部撮ったものだろう。中央の日の丸の旗、反対側には妹が、姉の成人を愛でる笑顔が溢れている。会話が聞こえてくるような素晴らしい写真だ。
「早く出ておいで」 小林 渡
戸外で遊ぶ園児と保母さん。園児は股をくぐって前進していくのだが、股間が狭くてなかなか通れない。顔は見えないが園児は真剣そのものだろう。それに反比例して保母さんの顔は楽しそう。