「第4回人間大好き!フォトコンテスト」(全日本写真連盟関東本部、朝日新聞社主催)の入賞作品が決まった。全国から500人、2623点の応募があった。審査には全日本写真連盟会長で写真家の田沼武能氏があたった。
【総評】
人生は泣き笑いのドラマといいますが、今年も人間のドラマをとらえた「人間大好き!フォトコンテスト」の審査を行いました。2000点を超える愛情あふれる傑作写真が集まりました。
作品レベルは、昨年以上に素晴らしいものが多く、上位候補を絞るのに苦慮しました。その結果、人間愛に満ちた今回の作品が選ばれました。
良い写真を撮るには、まず好奇心と行動力が必要です。次に良い被写体の発見、その感動を写真で表現します。「人間大好き」は、身近の家族や動物たちが良いテーマであり、誰でもチャンスがあります。ぜひコンテストにチャレンジして栄光を勝ちとって下さい。
母と子の愛情は何より強いといわれますが、この写真からは母子でなければ見せない、絆ばっちりの表情が見られます。肩ぐるまをしてもらい喜ぶ情景は、まさに“人間大好き”お母さん大好きの愛情が選者にも伝わってきます。
「歓びの日」 中塚 英男(香川)
卒業式の出来事であろう。後輩たちに祝福の胴上げされている卒業生。空中に舞いながら扇子を広げ、カメラ目線で笑顔を見せています。人気者なのだろう、紋付羽織袴の姿が横画面いっぱいに写され、迫力ある作品になっています。
「ねえ、遊ぼうよ」 鈴木 和子(神奈川)
ネコも家族の一員、子どもが顔をよせてネコに何ごとか話しかけています。ネコも子どもの顔を見つめ何ごとか応えているようです。そんな対話が聞こえるような光景です。ネコが人間大好きといっているような作品です。
「記念撮影」 番 昭美(愛知)
村祭りに出場した稚児たち。真ん中の二人はお話をしており、左の稚児はつまらなそう、右の稚児はあくびをしています。撮影者は記念写真の中の一部分をとらえ楽しい写真にまとめています。四人がそれぞれの表情をしている瞬間をとらえた秀作です。