講評 佐藤親正 総評 豊かな自然に恵まれた栃木県に相応しいテーマのコンテストだと思います。応募作品は表現力を感じる作品が多く見受けられました。このコンテストを自身が前進の力にして、全日本写真連盟主催の全国展で入賞される方が続々誕生される事を楽しみに期待しております。
夏休みの日常を屋内と屋外両面から広く表現しながらダイナミックでまとまりを感じる作品だと思います。
美しい光の中で鳥と苔のシンプルな構図が味わいを感じ、感動する作品になりました。
夫婦の表情が素晴らしく、苦労を共に分かち合って歩んだ人生を感じます。
「点検中」 河又昭男(サン) 蒸気に包まれたSLの風貌と作業員の動きが良く、作者はSLを撮る視点を熟知していると思います。
「夏日」 江川清(横川) 雨蛙と同色の背景に趣を感じ、ひまわりの黄色の入れ方が絶妙に思います。
「繕う」 髙塩定男(横川) 網を繕う作業の手をアップで捉えました。その作者意図が写っている手は十分に語っている。
「雪降る街」 新井辰男(足利) 高所より写した効果を感じる作品で、足跡の流れと赤色のコートが美しい。
「泥んこ」 永島勝次(足利) イベントの作品だと思いますが、真剣にボールを追う目に強い力を感じます。
「キャッチ!」 八木橋裕司(足利) カワセミが捕らえたモロコの形と水しぶきが絶妙で一瞬のドラマを感じます。
「祭りの少女」 大岡博美(個人) 少女から演技者に変貌する儀式だろうか、無邪気な表情の中に覚悟を感じる。
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