総評 作品はバラエティーにとんでいて、楽しい審査になりました。タイトルにも工夫が見られ、なるほどと感心するものがいくつかありました。タイトルは見る人の注意を引きつけ、自分が何を撮ろうとしているのかをはっきりさせる役割があるので、撮影と同様知恵を絞りましょう。(関東本部委員八重樫信之)
大きなお腹にそっと手を添える女性の表情は、まもなく産まれる我が子を思いやっているように見えます。桜を見上げるポーズが決まりました。タイトルがユーモラスです。
自分の心臓の音と自然の鼓動が、同時に脈打っているような印象を受ける作品です。色鮮やかなモチーフを使い、撮影者のイメージを象徴的に表現しました。
おばあちゃんのうれしそうな表情が全てを語っています。シャッターチャンスが良く、初対面の瞬間をうまく撮りました。曾孫も笑っています。
「流木」 石崎 忠久(宇都宮) 流木の不思議な形を、広角でアート風に撮っています。快晴なので背景の空の色が鮮やかです。また、強い日差しでくっきりと出た陰影が、作品に立体感を与えています。
「一座の虫干し」 片柳 忠(宇都宮) 一年に一度行われる文楽一座の虫干しを、三枚組にまとめました。それぞれのシーンが作業の様子を伝えていて、組み写真らしい作品となりました。貴重な記録です。
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