全日本写真連盟

第15回甲信越写真サロン写真コンテスト

第15回 甲信越写真サロン 入賞者
審査:写真家・全日本写真連盟関東本部委員 中谷吉隆先生
主催:全日本写真連盟甲信越ブロック・朝日新聞社
協賛:㈱ニコンイメージングジャパン・エプソン販売㈱・アサヒカメラ・サンディスク㈱・ベルボン㈱

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【総評】中谷吉隆
甲信越3県に被写体を求めていて、それらは風土に根付いた祭事、風俗、風習であり生活に目はそそがれ、自然や動植物を丹念に狙っていた。アングルや構図、光線を生かした、写真の力が存分に発揮された見応えのあるバラエティーに富んだ作品が多くあった。反面、既視感のある、また撮り方にも安易さのある作品も多かった。

 朝日大賞「夕暮に湧く」 宮下徳長(富士吉田市)

大自然が創り出した瞬間の光景。厳寒期の夕暮れ時の雪煙だろうが、富士山が富士を吐き出しているようで不思議さがたまらない。富士山近郊に在住の作者で地の利だが、これぞ写真の力である。

 朝日新聞社賞「朝陽を浴びて」 神戸幸人(長野市)

我が子を抱き藁の馬を引いて地域の稲荷社へ。初午の風習であるが、鑑賞する側も晴れやかな気持ちになる。この人たちに差し込む朝の光の捉え方と雪の残る情景が画面を昇華させている。

 全日本写真連盟賞「タライ舟点景」 平沢正光(長岡市)

たらい舟で海中のアワビや海産物を採る風景。府瞰したことによって透明度の高い海の中の情景まで描きだされた。三つの舟のバランスも良く、画面構成がきっちりと決まっている。

 アサヒカメラ賞「雪烏帽子」 外石富男(加茂市)

豪雪地帯ならではのショットである。地蔵尊の後ろ側から吹きつける雪が積もりまさに烏帽子を冠ったような造形となり、その吹きつける様子がいかに激しいものかを教えてくれる。

 優秀賞「嘉日」 上田真由美(長野市)

晴れ姿に着飾った女の子は七五三の祝いに出かけるのだろうか。そのひと時を愛犬と過ごしているようで、大きくなったがまだまだ子供だねと、仕草を眺めている犬の視線が物語ってもいる。

 優秀賞「輪廻転生」 青木国雄(甲府市)

草花の一生にはそれぞれの生業があり趣がある。花の名はチングルマで、車輪状に集まった延びた花の柱に付いた水滴の美しさには惹きつけられる。生態をよく観察して切り取った一枚。

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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