全日本写真連盟

第21回甲信越写真サロン

審査 写真家・関東本部委員 大西みつぐ

今年は各県のみなさんもおそろいで審査のお手伝いをいただき、コロナ禍になってから久しぶりに和やかな時間の中で行われました。各地のお祭りの写真なども「復活」し、季節の到来をカメラで愛でることの嬉しさが炸裂していました。もちろんまだ油断はできませんが、こうした時代と暮らしを見据え、じっくりご自分のテーマに付きあっていただくとよいでしょう。「写真」はかけがえのないものなのです。

 朝日大賞「お婆ちゃんの教え」 小林理(長野県)

様子からはちょっと叱られているのか、おばぁちゃんはどんな「教え」を説いているのか。田んぼの真ん中でくりひろげられる小さな「物語」に作者は目を細め、遠くから眺めています。土や水や稲とともに暮らしてきた長い時間軸がここからうかがえます。派手な色合いにすることを控え、シンプルにして説得力のあるスナップショットとしてまとめています。孫たちの表情をあれこれ想像しながら、彼らの明日に希望を託したくなってきます。

 朝日新聞社賞「宵の夢」 長塚響平(山梨県)

子どもでなくとも、お祭りの神事は淡い夢のようなひと時をつくります。特に宵宮のような時間は濃厚です。こうした題材に効果的なボケを取り入れる写真が少ないのが以前から気になっていましたので、この作品に心を強く惹かれました。レンズの描写力をしっかり生かしていくという基本はとても大事です。

 優秀賞「散歩道」 三島睦子(東京都)

一種の虚像ではありますが、実景よりも、このように格別に美しく感じることが多々あります。古来からの「水鏡」ということかもしれません。田んぼであればなおさら日本人と「農」の切っても切り離せない関係も加わり、アルプスの峰に抱かれ生きる人々の存在が背後にしっかり浮かびます。秀逸なフレーミング。

 優秀賞「願い」 岡村國次(新潟県)

まるでどこかのステージ上でミュージカルでも演じているかのような設定。降り積もる雪のせいなのか、折からの美しい光のせいなのか、撮るほうも演じるほうも夢の世界に遊んでいます。彼女たちの「想像力」に長くつきあってこられたから共有できる感覚と技術力のせいでしょう。まだまだ夢は続きます。

 特選

「二人羽織」 石原勇二(長野県)

「コロナ禍の花見」 黒澤豊子(長野県)

「写友」 茂野誠一郎(新潟県)

「ふるさとの母」 島根八重子(長野県)

「雪に舞う」 佐藤権(新潟県)

 準特選

「藍染」 多泉(山梨県)

「小雨の中で」 音喜多信也(長野県)

「興味津々」 田中弘子(新潟県)

「静寂の中を」 村上敏幸(山梨県)

「願いを込めて」 神戸幸人(長野県)

「跡継ぎ」 浅見良夫(新潟県)

「視線」 田邉留美子(新潟県)

「ころばないでネ」 平沢正光(新潟県)

「夏が来た」 中嶋淳(山梨県)

「嫁ぐ日」 高野栄子(新潟県)

 入選

「田んぼに咲く華」 長谷川真一(新潟市)

「新倉山浅間公園の夕暮れ」 岡本洋三(東京都)

「窓の灯り」 樋口紘一郎(新潟県)

「刈り急ぐ」 西村美枝(長野県)

「注連縄作りの人」 坂田辰栄(新潟県)

「チンドン道中」 青山益登(長野県)

「歓び」 清水佐代子(新潟県)

「3年ぶりの里帰り」 宮澤健二(新潟県)

「サケ遡上を待つ」 佐藤俊男(新潟県)

「長岡瞽女」 広川信俊(新潟県)

「仮面幻想」 野澤和幸(新潟県)

「ファミリー」 鈴木四郎(新潟県)

「夕刻の農夫」 畦原実(新潟県)

「マジック・フィンガー」 福田忠(新潟県)

「神の領域」 古川育子(神奈川県)

「秋のエピローグ」 内藤秀昭(山梨県)

「一輪の凉」 古橋隆宏(山梨県)

「おらの仕事」 山後一子(新潟県)

「暑い日だねえ」 遠藤光雄(新潟県)

「降り立った天使」 沼倉康治(新潟県)

「秘密の花園」 石塚栄一(新潟県)

「緑のしじま」 土屋芳孝(長野県)

「攻撃」 菊地柾芳(新潟県)

「幽玄」 山本茂博(山梨県)

「祈り」 沢登圭造(山梨県)

「桜日和」 松村央男(山梨県)

「叱られて」 小林公一(新潟県)

「何も言えなくて…秋」 望月貴光(山梨県)

「雄叫び」 森田剛弘(長野県)

「水辺」 吉田行男(長野県)

「湖畔の少年」 竹ノ内範明(静岡県)

「大きくなった !」 山浦一男(長野県)

「穏やかな日々」 岩切美春(神奈川県)

「奇祭「馬」」 栗本実(新潟県)

「徒歩鵜」 堀内弘幸(山梨県)

「山肌」 正法地健(千葉県)

「えびす講の光」 橋本和嗣(長野県)

「一族総出」 小松喜久治(山梨県)

「芝焼き」 内藤時雄(山梨県)

「光と滝のコラボ」 小林秀樹(長野県)

「霧のスクリーン」 奥田裕之(長野県)

「氷瀑」 土田義則(新潟県)

「窓」 志村茂雄(山梨県)

「イルミネーションに酔いしれる」 向山凱彦(山梨県)

「すぐ神輿来るよ !」 兵後敏博(山梨県)

「ツートンカラー」 皆川明(山梨県)

「わあ、大きな虹だ !」 林春男(長野県)

「静寂」 石川良彦(千葉県)

「婿投げ」 新井勝義(新潟県)

「里山の春」 小坂幸平(新潟県)

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2022/08/01
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