全国の写真愛好家を対象にした「第54回西部写真コンクール」(全日本写真連盟、朝日新聞社主催)の審査が朝日新聞東京本社であった。写真家で全日本写真連盟副会長の榎並悦子氏が審査し、35点の入賞作品が決まった。風景や祭り写真など1千点を超える応募作品の中から、グランプリには足立和子さん(大阪府富田林市)の「春の出会い」が選ばれた。
入賞作品を展示する写真展は5月7~13日、北九州市小倉北区のリバーウォーク北九州5階「北九州芸術劇場市民ギャラリー」で開かれる。第62回西部写真サロン、2024福岡・みやこ町モデル撮影会フォトコンテストの入賞作品も同時展示される。
アリがタンポポの綿毛をキャッチした様子をシャープにとらえています。メルヘンを感じさせる1枚で、アリの姿や葉に写り込む影など、細部まで見応えがあります。
ワイドレンズを使用して手前の曲線を強調したのがよかったです。迷いながらも海に向かうカメの姿や見守る作者の姿も思い浮かんできます。
法事の後でしょうか、黒い服を着たご婦人方が一斉に写真を撮ろうとしていることに驚き、その先に何があるのか興味を引きます。座布団の青色もいいアクセントになりました。
サギのバトルでしょうか、このような空中での姿勢は見たことがなく驚きました。暗い背景部分に水しぶきが写り込んだことで、激しさがよく伝わってきます。
泣く赤ちゃんと抱える行司の笑顔の対比がすばらしいです。周囲で見守る人たちの笑顔までもが想像でき、この場の雰囲気をよく伝えています。