全日本写真連盟創立100周年記念写真コンテスト(朝日新聞社、全日本写真連盟主催、公益社団法人全国高等学校文化連盟、一般社団法人日本写真著作権協会後援)が開催され、一般の部には1174人7345点、中高生の部には681人1603点の応募がありました。一般の部グランプリに山口三十里さんの「戦後80年」、中高生の部グランプリに寺地星さんの「カロリー0!!」が選ばれました。
このコンテストは全日写連が創立した1926年から今年で100年を迎えるにあたり、「私たちが生きる『今』」をテーマに昨年4月に作品を募集し、10月に朝日新聞東京本社で審査が行われました。審査員は国内外で活躍する写真家に加え、シンガーソングライターのさだまさしさん、俳優の上白石萌歌さんなどが務め、様々なジャンルの視点から審査が行われました。
一般部門の審査では技術や表現のすばらしさはだけでなく、撮影者が「今」をどのようにとらえているかも議論されました。戦後80年と重なり、当たり前のように「今」を生きることができる大切さを表現することも評価されました。また、中高生の部では型にはまらない新鮮な切り口が評価されたほか、熊本の豪雨災害を撮影した作品にも注目が集まりました。
一般の部グランプリの「戦後80年」を撮影した山口三十里さん(69)は戦争で伯父を亡くしました。29歳の若さで両親より先に逝ってしまった伯父の遺影の下で、子供たちがゲームをする姿を見て、「彼らが戦争を経験することがないように。そして紛争地にいる子供たちに一日も早く平和が訪れるように」という思いを込めて撮影したということです。
「校歌熱唱」 関口 晴子(秋田県)
今、生きている「時」を写真に刻むことは「奇跡」ですね。中でも、一生一度一瞬の「校歌」は美しいと思いました。見えない汗が伝わって来ます。感動しました。(さだまさし)
「のどか日和」 千住 みどり(熊本県)
目にふれた瞬間にパッと明るい気持ちをくれるような、うつくしい色彩の写真だと感じました。
どこか余白を感じる構図も好きで、この一枚からさまざまな想像が掻き立てられます。
この写真に流れているような朗らかでピースフルな空気を、ずっと肌で感じていられる世界でありますように。
(上白石萌歌)
「鉄腕アトムに乗ってよ」 川根 一雄(大阪府)
大阪・関西万博で撮影された一枚です。未来を指し示すかのような鉄腕アトムの指先。その先をブルーインパルスがまっ白なスモークで直線を描いていています。青空を背景に科学の進歩がもたらす希望や、未来に向けた夢を感じさせるところが素晴らしい作品です。(榎並悦子)
「八十年目の夏」 平田 佐和子(埼玉県)
戦後80年目にあたる節目の8月15日・終戦記念日。靖国神社の本殿に向かって弔意を表す大人たちのことなど眼中になく、ゲームに熱中するふたりの子ども。やや散漫な情景を、通り過ぎてゆく人物の影が”この日”を暗示する存在感を示しています。(野町和嘉)
「静と動」 千葉 晟久(岩手県)
シルエットで表現され、若い人たちの感性にもはまるような作品です。これから大人になる子どもたちがジャンプしている姿に、希望をもって明日を作っていって欲しいという思いを込めて選びました。(ハービー・山口)
「夏の夜」 那須 裕一朗(福岡県)
羽化の条件が悪い時に良い場所を求めて集まってきたアブラゼミの様子です。今を生きる姿を感じました。羽化する一瞬を逃さずに狙い、構図も良いことから、生態をよく理解している方が撮った貴重な作品です。(今森光彦)
「山里の春」 若山 一朗(埼玉県)
手前にはあざやかな桜、ヤギを散歩させる子供たち、その背景に連なる山々。奥行きがあるスケール感が印象的です。まさに平和な今の日本を象徴する景色です。(三好和義)
「七夕の詩」 岡村 國次(新潟県)
デザインを意識して選びました。動いているのにバランスがとれていて、影絵の世界を思い起こさせます。ドキュメンタリーだけでなく、こうした作品にも写真表現の広がりを感じさせられます。(織作峰子)
「大物ゲット!」 斉藤 宏和(北海道)
「若者の主張」 山形 典夫(北海道)
「微光空間」 高橋 明(青森県)
「ヤングパフォーマンス」 佐藤 義敏(秋田県)
「鯉さん元気でね!」 齋藤 彰(山形県)
「獲物をゲット」 鈴木 貞治(山形県)
「咲いた咲いた、並んだ」 栗原 陽子(福島県)
「勤勉」 中村 邦夫(福島県)
「「オオタニサァーン」ブーム」 髙畑 徹伸(茨城県)
「おるすばん」 増田 智恵(茨城県)
「街角」 粕谷 和幸(栃木県)
「温暖化」 金澤 誠(栃木県)
「インプット」 新谷 輝雄(埼玉県)
「担い手」 小澤 久美子(埼玉県)
「ゆっくりおさらい」 古怒田 潔(埼玉県)
「ワンダフル北海道」 小堀 佳弘(埼玉県)
「俺の祭り」 坂本 典子(埼玉県)
「きえろきえろ」 須藤 康男(埼玉県)
「能登復興の若者」 砂沢 晃(埼玉県)
「夏の群像」 高橋 徹也(埼玉県)
「チャリのサラリーマン」 成田 吉貞(埼玉県)
「猛暑ときどき豪雨」 野口 浩一(埼玉県)
「伝統漁の賑わい」 青柳 征三(千葉県)
「行き交う」 飯田 幸雄(千葉県)
「つなぐ生命」 太田 笑子(千葉県)
「漂着」 嶋田 洋(千葉県)
「日本橋夕景」 藤井 愉三(千葉県)
「希望の光をまとい疾走」 マンダリン エミ(千葉県)
「今こそ、我ら!!」 大川 正宏(東京都)
「見つめ合う今」 木原 奈々(東京都)
「群舞」 小谷 裕子(東京都)
「一杯飲み屋は今も尚」 清水 卓司(東京都)
「溢れる情報、そして私は」 松村 北斗(東京都)
「引越し先はどちら?」 吉田 和春(東京都)
「おもいやり」 伊藤 信幸(神奈川県)
「人生百年時代に四千余秒の長寿星」 竹端 榮(神奈川県)
「進化」 東條 恵亮(神奈川県)
「ようこそカフェへ」 友田 悦子(神奈川県)
「遠い目」 皆川 幸恵(神奈川県)
「小さな夏」 山内 明徳(神奈川県)
「収穫の刻」 和田 均(新潟県)
「繋いできた想い・御嶽講」 角間 洋平(長野県)
「端島を想う」 加藤 徹(岐阜県)
「時の交錯」 西島 貴之(岐阜県)
「路地裏散歩」 市川 恵美(静岡県)
「新幹線を覗く時 新幹線もまた」 辻森 章浩(静岡県)
「Enjoy Japan」 伴野 雄三(静岡県)
「フェアリー」 伊藤 勝康(愛知県)
「「いなせ」だね」 大谷 年宏(愛知県)
「ありがとうT4」 原 紹郎(愛知県)
「ぬくもりに包まれて」 内山 修(三重県)
「しっかり歩いて行こうネ」 岡村 仲江(三重県)
「ジェラシー」 加藤 清史(三重県)
「酷暑の狩」 近藤 茂樹(三重県)
「初孫と」 山脇 佳世子(三重県)
「記憶の片隅に」 上田 薫(滋賀県)
「惜別のフィーバー」 植田 信子(滋賀県)
「綱遊び」 大道 善彦(京都府)
「羅漢さんと共に」 塚原 信広(京都府)
「夏の思いで」 鈴木 一彦(大阪府)
「ブルーインパルスの日」 田村 福資(大阪府)
「大人の遊び」 藤原 純三(大阪府)
「佳き日」 水谷 八重子(大阪府)
「オアシス」 舘 久美枝(大阪府)
「晩秋」 大村 正文(兵庫県)
「対話」 中島 威(兵庫県)
「~共存~大都会の真ん中で」 長原 恭子(兵庫県)
「神事舞」 山崎 秀司(兵庫県)
「Mother」 酒井 智哉(奈良県)
「酷暑はこれだ」 久井 義弘(奈良県)
「バルーン」 磯 秀樹(和歌山県)
「黄昏時」 榎本 隆志(和歌山県)
「日没を待つ群像劇」 千原 慶士(和歌山県)
「手作りカラオケ」 中道 ちあき(和歌山県)
「このメンバーで見た奇跡の星空」 平石 直大(島根県)
「眺望絶佳」 蓮池 のりえ(岡山県)
「秋の日に」 杉岡 常久(広島県)
「子孫を増やせ」 向井 景昭(広島県)
「幻日」 内山 省三(山口県)
「来た 珍客コウノトリ」 手嶋 文雄(山口県)
「マグロさんお届け物です」 岡本 早苗(徳島県)
「特売日」 阿河 洋一(香川県)
「疾走」 上杉 孝徹(香川県)
「海の恵みを食卓に」 箸方 陽子(香川県)
「ひとつの今、無数の今」 長谷 由美(愛媛県)
「父の愛」 西岡 季子(高知県)
「雪けむり」 黒水 律子(福岡県)
「浮遊」 藤岡 智宏(福岡県)
「猛暑日の昼下がり」 藤脇 正真(福岡県)
「誘惑」 水島 智子(福岡県)
「古都の朝」 米子 浩幸(福岡県)
「宇奈利の行列」 加悦 信輔(熊本県)
「にぎわう市場」 下川 つる代(熊本県)
「島民も泣いた日」 春野 優子(熊本県)
「大晦日前」 広瀬 留美子(熊本県)
「寒い日」 瑞穂 その(熊本県)
「二人の世界」 國吉 倖明(沖縄県)