審査 関東本部委員長 江連康晴
今回の「福島の祭り」コンテストを審査するにあたり応募者数64名、応募点数266点が集まりました。いつものことですが力作ぞろいの応募がされて選ぶのに苦慮しました。今までに出されたような、あるいはどこかで見たような作品でなく、新しい写真表現と狙いのはっきりしている作品を選ぶことに力点を置きました。
その中でも最優秀賞に選んだ題名 「きついよ!」高橋清良さんの作品は、相馬の野馬追祭りに参加するために下準備をする仲睦まじい夫婦愛を感じる作品として評価しました。野馬追を通じての祭り愛を感じさせるものです。
この様に、祭りのクライマックスだけが祭りではないと思います。祭りを撮るにあたっては本番前とか後に傑作が生まれ、これも○○祭りといった具合に作品化されます。ぜひ視点を変えて観察をし、力作を作っていただければと思います。
これからも会員の皆様の健康と楽しい写真ライフを心より祈念申し上げます。
さぁー、今年も野馬追祭りだぞ!!と、鉢巻をきりりと付けていざ出陣といった様子。その鉢巻きを締めすぎて「ちょっと!きついよ」と言っている夫婦のやり取りの仲睦まじい姿が感じられます。待ちわびていた野馬追祭りに今年も参加できる喜びと、その祭りが取り持つ夫婦愛がにじみ出ている作品となりました。
阿波踊りのオフシーズンに衣装を繕い新しく仕上げているのでしょう。縦位置構図にして周辺光量をつけ、畳の上に広げられた白地に赤と黒の衣装を印象的に目立たせています。干し柿が効果的に晩秋の季節感と秋の日差しを感じさせます。